「妊活を始めたけれど、なかなか妊娠しない」「病院へ行ったほうがいいのかな?」「でも、不妊治療って実際に何をするの?」
そう思っていても、初めてのことばかりで、なかなか受診する勇気が出ない方もいるのではないでしょうか。
私も不妊治療を始める前は、同じように悩んでいました。
「いきなり体外受精を勧められたらどうしよう」「内診って恥ずかしくないのかな」「検査は痛いのかな」「病院では何を聞かれるんだろう」
分からないことが多く、初診を予約するまでに時間がかかりました。
実際に受診してみると、初診ではいきなり治療を始めるのではなく、これまでの妊活状況を確認したり、検査をしたりしながら、今後の治療方針を考えていくことが中心でした。
この記事では、30代で不妊治療を始め、AMH0.6と分かり、その後、採卵7回・移植を経験した私が、
- 不妊治療では何をするのか
- 初診ではどんな流れだったのか
- どんな検査を受けるのか
- タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精はどう違うのか
- 実際に受診して感じたこと
を、初めての方にも分かりやすくまとめます。
「病院へ行くのが怖い」と感じている方が、少しでも初診をイメージできるようになれば嬉しいです。
※この記事は一人の不妊治療経験者による体験談です。検査内容や治療方針はクリニックや個人の状態によって異なります。治療については主治医にご確認ください。
不妊治療って何するの?
「不妊治療」と聞くと、すぐに体外受精や顕微授精を思い浮かべる方もいるかもしれません。
でも、不妊治療は最初から全員が体外受精をするわけではありません。
一般的には、妊娠しにくい原因や現在の体の状態を検査し、その結果や年齢、これまでの妊活期間などを踏まえて、治療方針を考えていきます。大きく分けると、
などの方法があります。
ただし、全員がこの順番で進むわけではありません。
年齢や検査結果、これまでの妊活期間などによっては、早い段階から体外受精を提案されることもあります。
私自身も、最初は「不妊治療=タイミング法から少しずつ進むもの」と思っていました。
ところが検査を受けてAMH0.6と分かり、その後の治療方針について医師と相談しながら、タイミング法を経て体外受精へ進みました。
つまり、不妊治療は「全員同じコース」ではありません。
検査をして、自分の状態を知ることが最初の一歩だと、実際に治療を経験して感じました。
初診では何をする?私が実際に受けた流れ
ここが、私自身が受診前に一番知りたかったところです。
「病院へ行ったら、最初に何をするの?」「診察室に入ったら、いきなり内診?」と、かなり緊張していました。
私が初めて不妊治療専門クリニックを受診した日は、次のような流れでした。
- ①受付
- ②問診・Web問診の確認
- ③クリニックや治療についての説明・書類記入
- ④医師による診察
- ⑤エコー検査
- ⑥採血
- ⑦看護師さんから今後の流れを説明
- ⑧会計
クリニックによって順番や検査内容は違いますが、私の場合はこのような流れでした。
初診を終えて感じたのは、「思っていたよりも、普通の病院の受診に近い」ということでした。
もちろん内診など、初めて経験することもありました。
でも、「いきなり治療を始める」というより、今の状態を確認して、これからどうするかを考えるための受診という印象のほうが近かったです。
①受付・問診|まずは今までの妊活について伝える
受付を済ませた後、問診内容の確認などを行いました。
私の場合は、Webで事前に問診票を入力していたため、その内容を確認してもらいました。
不妊治療の初診では、たとえば、
- これまでの妊活期間
- 月経周期
- 最終月経
- 妊娠・出産歴
- 既往歴
- これまでに受けた検査
- 現在飲んでいる薬
などについて確認されることがあります。
初診前に、「自分の生理周期って何日くらいだったっけ?」となると答えにくいので、分かる範囲で整理しておくと安心です。
私は当時、妊活について分からないことが多く、「こんなことを聞いてもいいのかな」と遠慮していました。
でも、今振り返ると、分からないことこそ質問してよかったと思っています。
②医師の診察|これまでの妊活や今後について相談
次に医師の診察を受けました。
これまでどれくらい妊活をしていたのか、月経周期などについて確認してもらい、今後必要になる検査について説明を受けました。
このときに感じたのが、「不妊治療は、検査をしてみないと分からないことが多いんだ」ということです。
妊娠しにくい原因が必ず一つに決まっているわけではありません。
そのため、まず検査をして、自分の状態を確認することが大切になります。
③エコー検査|卵巣や子宮の状態を確認
診察とあわせて、エコー検査も受けました。
エコーでは、子宮や卵巣の状態、卵胞の様子などを確認します。
私は受診前、「内診って恥ずかしいのかな」ということをかなり気にしていました。
実際に受けてみると、最初は緊張しましたが、診察自体は思っていたより淡々と進みました。
医師や看護師さんにとっては日常的な診察なので、私が想像していたほど「恥ずかしい」という感覚はありませんでした。
何度か通院するようになると、「今日は卵胞がどうなっているかな」というほうが気になるようになっていきました。

もし内診への不安で受診を迷っている方がいたら、少なくとも私は、「想像していたほど恥ずかしくなかった」と伝えたいです。
④採血|ホルモンなどを調べる
初診では採血も受けました。
不妊治療では、ホルモンの状態や卵巣予備能などを確認するために、血液検査が行われることがあります。
私の場合、採血の結果からAMH0.6という数値が分かりました。
AMHは、卵巣予備能を知るための指標の一つです。
私にとって、この結果はその後の治療を考える大きなきっかけになりました。
ただし、AMHの数値だけで妊娠できる・できないが決まるわけではありません。
AMHについては、ここでは詳しい説明をすると記事の目的から外れてしまうため、別の記事で詳しくまとめています。

⑤看護師さんから今後の流れを説明
検査が終わった後は、看護師さんから今後の流れについて説明を受けました。
検査内容や今後受ける可能性のある検査、通院についてなど、いろいろな説明がありました。
初診の段階では専門用語も多く、「一度に全部覚えるのは無理!」と思ったのを覚えています。
もし初診で分からないことがあれば、その場で全部理解しようとしなくても大丈夫です。
私は後から、「そういえば、あれってどういう意味だったんだろう?」と思うこともありました。
気になることはメモしておき、次回の診察で確認する方法でもいいと思います。
⑥会計|初診が終わって感じたこと
一通りの診察や検査が終わり、会計をして初診終了です。
私が初診を終えて一番感じたのは、「もっと怖いものだと思っていた」ということでした。
もちろん、検査や内診への緊張はありました。
でも、受診する前に頭の中で想像していたほど特別な場所ではありませんでした。
「病院に行く」という一歩を踏み出したことで、初めて自分の体について知ることができました。
不妊治療ではどんな検査をする?
不妊治療では、初診だけですべての検査が終わるとは限りません。
必要に応じて、複数の検査を行いながら原因や体の状態を確認していきます。代表的なものには、
などがあります。
厚生労働省の資料でも、超音波検査、子宮卵管造影検査、AMH採血、精液検査などが不妊治療に関連する検査として挙げられています。
ただし、すべての検査を全員が同じタイミングで受けるわけではありません。
必要な検査は、年齢やこれまでの妊活状況、月経周期、既往歴などによって異なります。
私が一番つらいと感じた検査は「卵管造影検査」
実際に治療を経験して、私が特に印象に残っている検査が卵管造影検査です。
卵管造影検査は、造影剤を使って子宮や卵管の状態を確認する検査です。
私は事前にインターネットで体験談を読んでいたので、かなり緊張していました。
実際に受けてみると、私の場合はかなり痛みを感じました。
痛みの感じ方には個人差があるため、「必ず痛い」とは言えません。
反対に、ほとんど痛みを感じなかったという方もいると思います。

ただ、私自身の経験としては、「検査によっては痛みを感じるものもある」ということは、初めて受診する前に知っておきたかった情報でした。
不妊治療はどんな順番で進む?
検査を行った後は、結果や年齢、これまでの妊活期間などを踏まえて治療方針を考えていきます。
代表的な治療方法として、
排卵の時期を予測し、妊娠しやすいタイミングに合わせて性交を行う方法です。
排卵のタイミングに合わせて、処理した精子を子宮内に注入する方法です。
卵子と精子を体外で受精させ、できた胚を子宮に戻す治療です。
卵子に精子を直接注入して受精させる方法です。
ただし、「タイミング法→人工授精→体外受精→顕微授精」という順番が必ず決まっているわけではありません。
検査結果や年齢、治療歴などによって、医師と相談しながら治療方針を決めていきます。
私自身も、最初から体外受精をするつもりではありませんでした。
まず検査を受け、タイミング法を経験した後、体外受精へ進みました。
私がAMH0.6と分かって治療方針が変わった
私の場合、検査を受けてAMH0.6という結果が分かりました。
それまで私は、「まだ自然妊娠できるかもしれない」「もう少し様子を見てもいいかな」と思っていました。
でも、自分の体の状態を知ったことで、「時間を無駄にしたくない」という気持ちが強くなりました。
その後、タイミング法を経験し、体外受精へ進むことになりました。
ここで大切なのは、AMHが低い=妊娠できない、という意味ではないということです。
AMHはあくまで卵巣予備能を考えるための指標の一つです。
私の場合は、検査結果を知ったことで「自分の場合はどうするか」を考えるきっかけになりました。
初診前にやっておいてよかったこと5つ
実際に不妊治療を始めてみて、「これは事前にやっておいてよかった」と思ったことがあります。
① 生理周期を確認しておく
直近の生理開始日や、普段の周期を確認しておくと問診で答えやすくなります。
アプリなどで記録している場合は、スマートフォンですぐ確認できるようにしておくと便利です。
② 今までの妊活期間を整理しておく
「いつから妊活を始めたか」「排卵検査薬を使ったことがあるか」「これまで妊娠したことがあるか」など、自分のこれまでの経過を簡単に整理しておくと、診察で話しやすくなります。
③ 飲んでいる薬やサプリを確認しておく
現在飲んでいる薬やサプリメントがあれば、スマートフォンにメモしておくと安心です。
④ 聞きたいことをスマートフォンにメモする
診察室に入ると緊張して、聞きたかったことを忘れてしまうことがあります。
私は、「これを聞こう」と思っていたことを、実際の診察では忘れてしまったこともありました。
箇条書きでいいので、事前にメモしておくことをおすすめします。
⑤ 「全部その場で理解しなくていい」と思っておく
初診では聞き慣れない言葉がたくさん出てきます。一度ですべて理解できなくても大丈夫です。
分からなかったことはメモして、次回確認すればいい。
そう思っておくだけでも、少し気持ちが楽になります。
初診で聞いておきたいこと
私自身、治療を続けていく中で、「最初にもっと聞いておけばよかった」と思うことがありました。
初診では、例えば次のようなことを確認しておくと安心です。
- 今の自分の状態について
- 必要な検査について
- 今後の治療の選択肢
- 通院頻度の目安
- 次回の受診時期
- 分からない専門用語
- 今後の治療で注意すること
すべてを聞く必要はありません。
「これはよく分からない」と思ったことを、そのまま質問して大丈夫です。
初診で聞いてよかった質問については、別の記事で詳しくまとめています。

不妊治療を始めて分かった「知らないこと」の怖さ
治療を始める前の私は、不妊治療についてほとんど知りませんでした。
だから、「内診って何をするの?」「検査って痛い?」「体外受精って何をするの?」「病院には何回通うの?」と、分からないことばかりでした。

でも実際に治療を始めてみると、「知らないから怖かった」部分がかなり大きかったことに気づきました。
もちろん、実際に治療を始めると大変なこともあります。
私自身も、通院と仕事の両立に悩みましたし、採卵や移植も経験しました。
それでも、最初に「何をするのか」を知っているだけで、初診へのハードルは少し下がると思います。
不妊治療は「いきなり体外受精」ではない
この記事で一番伝えたいのは、不妊治療=いきなり体外受精をすることではないということです。
まずは、受診する→現在の状態を確認する→必要な検査を受ける→結果をもとに治療方針を考えるというところから始まります。
もちろん、年齢や検査結果などによって、早い段階から体外受精を選択する場合もあります。
でも、それも「検査をして、自分の状態を知った上で考える」ことです。
私自身、受診前は「不妊治療」という言葉だけで、とても大きなことのように感じていました。
でも、最初の一歩は意外とシンプルでした。
「病院へ行って、自分の体について知ること。」そこから始まりました。
まとめ|不妊治療の最初の一歩は「知ること」だった
不妊治療を始める前は、「怖い」「何をされるか分からない」「いきなり体外受精を勧められそう」そんな不安がありました。でも、実際の初診は、
- 受付
- 問診
- 医師の診察
- エコー
- 採血
- 看護師さんからの説明
- 会計
という流れで、私の場合は「今の状態を知り、今後について考えるための受診」という印象でした。
治療を始めるかどうかを考える前に、まず検査を受けて自分の状態を知る。
それだけでも、これからの選択肢を考える材料になります。
私自身、30代で受診してAMH0.6と分かり、その後、採卵7回・移植を経験しました。
治療は決して簡単ではありませんでした。
それでも、今振り返ってみると、「もっと早く受診すればよかった」という気持ちはあっても、「受診しなければよかった」と思ったことはありません。
もし今、「病院へ行こうか迷っている」という方がこの記事を読んでいるなら、いきなり治療を決めなくても大丈夫です。
まずは、「自分の体の状態を知る」というところから始めてみてもいいと思います。
この記事が、初診への不安を少し減らし、最初の一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
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「なぎ」
30代でAMH0.6(卵巣予備能が低い状態)と診断され、不妊治療を開始。
採卵や転院を経験し、保険適用後も総額100万円を超える治療費を経験しました。
このブログでは、自身の体験と、公的機関が公開している制度情報をもとに、不妊治療のお金・制度・仕事との両立・ライフプランについて発信しています。
専門家ではありませんが、一人の当事者として、「もっと早く知っていれば」と感じたことを、これから治療を始める方にも分かりやすく届けたいという思いで記事を書いています。

