「毎月、治療結果を見るたびに心が削られる……」「少し休みたい。でも、年齢を考えると1周期も無駄にしたくない……」
不妊治療を続けていると、こんな気持ちになることがあります。
私自身も、治療を続ける中で「仕事が繁忙期で休みにくいし、治療を休もうかな」と考えた周期がありました。
他にも「今月は遺残卵胞があるため、休みましょう」と言われた周期もありました。
ただ、もともとAMHが低い私は、「1ヶ月でも休んだら、その分だけ時間を失ってしまうのでは?」という不安がありました。
結果的に私は、「今月は休む。でも1ヶ月だけ。その後は治療を再開する」と期限を決めることにしました。
その1ヶ月には、治療費がかからないという金銭的なメリットだけでなく、仕事と通院の調整から解放されたこと、急な通院を気にせず旅行できたことなど、思っていた以上に大きな変化がありました。
一方で、
「休んだからといって、次の採卵で凍結できる保証はない」
という不安も残りました。
この記事では、私自身の体験をもとに、不妊治療を1周期休むことで実際にどう感じたのか、お金はいくら浮いたのか、休む期間をどう決めたのかをまとめます。
「治療を休みたいけれど、時間が怖い」と感じている方が、自分の場合はどうするかを考えるきっかけになればと思います。
この記事は、私自身の不妊治療経験をもとにした個人ブログの記事です。
不妊治療を休むことによる医学的な効果や妊娠率の変化を示すものではありません。
治療を休む・再開するタイミングは、年齢や治療内容、治療歴などによって異なるため、主治医に相談してください。
- 不妊治療を休むことが怖かった理由
- 「不妊治療を休む」といっても、実は3つのパターンがある
- 不妊治療を1周期休むと、私の場合はいくら浮いた?
- 「休んだら○万円浮く」と単純に考えない方がいい理由
- 浮いたお金は「自由に使えるお金」と考えない
- 実際に1周期休んで感じたメリット
- それでも「1周期休んでよかった」と簡単には言えなかった
- 「休むことで妊娠しやすくなる」とは考えない
- 休む期間は「何ヶ月が正解?」ではない
- 「休む期間」を決めるときに考えたい4つのポイント
- 治療を休む前に、クリニックで確認したいこと
- 治療を休んでいる間、何をする?
- 休むなら「妊活以外の予定」を1つ入れてみる
- 不妊治療を休むメリット・デメリットを整理してみた
- 「休むべきか迷っている人」が考えてみたい質問
- 不妊治療を休むことに関するFAQ
- まとめ|不妊治療を休むことは「時間を捨てること」とは限らない
不妊治療を休むことが怖かった理由
私が治療を休むことに抵抗があった一番の理由は、「時間を失うのが怖かったから」です。
特に私はAMHが低いため、「できるだけ早く治療を進めたい」「1周期でも無駄にしたくない」という気持ちが強くありました。
不妊治療をしていると、治療がうまくいかなかったときだけでなく、「治療そのものができない期間」にも焦りを感じることがあります。
採卵できる周期なら採卵をする。移植できる周期なら移植をする。
そうやって少しでも前に進みたいと思っていました。
そのため、
「今月は遺残卵胞があるため治療できません」
と言われたときは、正直、
「この1ヶ月は無駄になってしまうのでは?」
と思いました。
ただ、実際には「自分から治療を休む」と決めたわけではありません。
遺残卵胞があったため、その周期は治療を進められないという状況になりました。
そこで私は、無理に焦るのではなく、「治療できない1ヶ月をどう使うか」と考えることにしました。
「不妊治療を休む」といっても、実は3つのパターンがある
「不妊治療を休む」と聞くと、すべての妊活をやめるイメージがあるかもしれません。
でも、実際にはいくつかのパターンがあります。
①治療を完全に休む
クリニックへの通院や採卵・移植などを行わず、その周期は妊活についてほとんど何もしない方法です。
私自身も、治療できない周期には「完全に何もしない」ことがありました。
②自己流でタイミングをとる
クリニックでの治療は休んでも、自分たちの判断でタイミングをとる方法です。
私も、治療ができない周期に自己流でタイミングを試すことがありました。
ただし、自己流タイミングをすれば妊娠できるという意味ではありません。
あくまで、
「クリニックでの治療は今月休むけれど、自分たちでできることはしてみよう」
という程度の気持ちでした。
③治療内容を一段階落とす
採卵や移植などの治療を一旦休み、別の方法について医師と相談するケースもあります。
この場合は「完全に休む」というより、治療の負担を減らすステップダウンと考えた方が近いかもしれません。
大切なのは、「不妊治療を休む=全員が同じことをするわけではない」ということです。
自分がどこまで休むのかを決めておくと、夫婦でも話し合いやすくなります。
不妊治療を1周期休むと、私の場合はいくら浮いた?
ここからは、お金の話です。不妊治療を続けていると、治療費だけでなく、
- 薬代
- 検査費
- サプリメント
- 交通費
- その他の治療関連費用
なども積み重なります。
私の場合のおおよその金額は、次のとおりです。
| 項目 | 私の場合の目安 |
|---|---|
| 採卵周期(薬代含む) | 約15万円 |
| 移植周期(薬代含む) | 約5万円 |
| サプリメント | 約1万円 |
もちろん、これは私自身が実際に支払った金額です。
クリニックや治療内容、保険診療・自費診療の組み合わせなどによって費用は大きく変わるため、「採卵なら必ず15万円」「移植なら必ず5万円」という意味ではありません。
それでも、私の場合は治療できない周期になったことで、採卵周期に予定していた大きな支出が発生しませんでした。
つまり、
ではなく、
という感覚です。
「休んだら○万円浮く」と単純に考えない方がいい理由
不妊治療を休めば、すべての費用がゼロになるわけではありません。
などが発生する可能性があります。
そのため、治療費=毎月必ず同じ金額と考えるのではなく、
「今周期に本来予定していた費用のうち、何がなくなるのか?」
を確認する方が現実的です。
私の場合は採卵周期なら約15万円程度かかっていたため、治療がないことで家計への負担がかなり小さくなりました。
この差は、不妊治療を長く続けるうえでは無視できない金額でした。
浮いたお金は「自由に使えるお金」と考えない
治療を休んでお金が残ったとき、「今月は治療費がかからなかったから、好きなことに使おう」と考えることもできます。
もちろん、それも一つの考え方です。
ただ、私の場合は、「次の治療のためのお金が残った」と考える方が安心できました。
不妊治療では、次に採卵をするのか、移植をするのか、検査をするのかによって必要な費用が変わります。
そのため、治療を再開する予定があるなら、浮いたお金をそのまま次回治療のために残しておくのも一つの方法です。
「治療費が高くて、次の治療をどうしよう」
と悩んでいる場合には、1周期休むことで家計を少し立て直せることがあります。
実際に1周期休んで感じたメリット
お金以外にも、私には大きなメリットがありました。
①仕事と通院の調整をしなくてよかった
私にとって一番大きかったのが、仕事と通院の調整から解放されたことです。
不妊治療では、「次の診察はこの日」と最初からすべて決まっているわけではありません。
診察や検査の結果によっては、予定より早く受診することになったり、別の日に通院する必要が出てきたりします。
フルタイムで仕事をしながら治療していると、
「この日、仕事を休めるかな」
「また半休を取らないといけない」
「急に通院になったらどうしよう」
ということを常に考えることになります。
治療を休んだ周期は、その調整がありませんでした。
それだけでも、私にとってはかなり楽でした。
②急な通院を気にせず旅行できた
もう一つ嬉しかったのが、予定を立てやすくなったことです。治療中は、
「この日に診察が入るかもしれない」
という気持ちがあるため、旅行や遠出の予定を入れることにも少し慎重になります。
でも、治療がない周期はその心配がありません。
私はその期間に旅行をしました。
「この日、通院になるかもしれない」と考えなくてよかったので、久しぶりに妊活以外の予定を楽しめました。
これは、実際に休んでみるまで気づかなかったメリットです。
③治療費を気にしない期間ができた
不妊治療を続けていると、
「今月はいくらかかるんだろう」
というお金の不安も積み重なります。
採卵をすればまとまった金額が必要になりますし、移植や検査、薬などでも費用がかかります。
治療をしない1ヶ月は、少なくとも大きな治療費を心配する必要がありませんでした。
「今月は治療費が大きくかからない」というだけでも、気持ちが少し軽くなりました。
④妊活以外のことを考える時間ができた
治療中は、どうしても頭の中が妊活中心になりがちです。
「次の生理はいつ?」「排卵日は?」「次の診察は?」「採卵できるかな?」「凍結できるかな?」ということを考える時間が増えていきます。
治療を休んだことで、その期間だけでも妊活から距離を置くことができました。
完全に妊活のことを忘れられたわけではありません。
それでも、「今月は治療の予定がない」と思えるだけで、頭の中に少し余白ができました。
それでも「1周期休んでよかった」と簡単には言えなかった
ここは、今回の記事で一番正直に書きたいところです。
私は1周期休んで、「すごく楽だった!」と感じました。
でも、それと同時に、
「この1ヶ月、本当に休んでよかったのかな?」
という不安もありました。特に私の場合はAMHが低いので、
「1ヶ月あれば治療を進められたかもしれない」
「その1ヶ月で何かできたかもしれない」
という気持ちがありました。
さらに、
「休んだ後に採卵しても、凍結できるとは限らない」
という現実もあります。
つまり、1ヶ月休む=次の治療がうまくいくではありません。
休んだからといって、次の採卵で良い結果が出る保証はありません。
逆に、治療を休んだことで「時間だけ失ってしまった」と感じる可能性もあります。
だから私は、この記事で、「不妊治療は疲れたら休めばいい」と単純におすすめしたいわけではありません。
「休むことで妊娠しやすくなる」とは考えない
以前の私は、「少し治療を休んだら、身体が整って次はうまくいくのでは?」と期待してしまうこともありました。
でも、個人の体験だけで、「1周期休めば卵巣が回復する」「休んだ方が妊娠率が上がる」などと判断することはできません。
不妊治療では、年齢、卵巣機能、これまでの治療歴、胚の状態、子宮の状態など、さまざまな要素が関係します。
そのため、「休む=身体をリセットする期間」と医学的な意味を持たせるのではなく、「私にとっては、仕事・お金・生活を整えるための1ヶ月だった」と考えるようにしました。
この考え方なら、結果がどうなったとしても、「休んだ1ヶ月を無駄にしてしまった」と決めつけずに済むからです。
休む期間は「何ヶ月が正解?」ではない
不妊治療を休もうと思ったとき、
と、期間が気になると思います。
でも、私は「全員にとって正解の期間」があるとは考えていません。
年齢や治療内容、治療歴などによって状況が違うからです。
私の場合は、1ヶ月だけと決めました。理由はシンプルで、
「休むのは今周期だけ。でも、次の周期から再開する」
と自分の中で決めておきたかったからです。
「休む期間」を決めるときに考えたい4つのポイント
①年齢・治療状況
不妊治療では年齢も重要な判断材料になります。特に、
「自分の場合は、治療を1~2周期休むことについてどう考えればいいのか」
は、主治医に確認しておきたいところです。
「ネットで1ヶ月休んでも大丈夫と書いてあったから」という理由だけで決めるのではなく、自分の治療計画に照らして考えることが大切です。
②心身の疲れ
治療そのものだけでなく、
- 注射
- 診察
- 採血
- 結果を待つ時間
- 仕事の調整
- 治療費への不安
などが積み重なっていることもあります。
「もう少し休みたい」と感じているなら、まず自分が何に疲れているのかを書き出してみるのも一つです。
③家計
治療を続けるためのお金が足りなくなってきているなら、休む期間を利用して家計を整理する方法もあります。例えば、
「次の採卵に必要な金額を準備する」
という目的で1ヶ月過ごすこともできます。
治療を休むことと、お金の準備をセットで考えると、単なる「中断」ではなくなります。
④仕事との両立
治療のために有給や半休を何度も使っている場合、治療がない期間に仕事を立て直すこともできます。

私自身、治療がないことで、「今月は通院の予定を気にしなくていい」という安心感がありました。
治療と仕事を両立するためのエネルギーを少し取り戻す期間として考えるのも一つだと思います。
治療を休む前に、クリニックで確認したいこと
「1周期休みたい」と思ったら、私は次のようなことを確認しておくと安心だと思います。
①1周期休むことで治療計画に影響はあるか
まずはこれです。
②次はいつから治療を再開できるか
「次の生理が来たら再開できるのか」など、具体的に確認します。
③休んでいる間に必要なことはあるか
薬や検査など、治療を休んでいる間にも必要なことがあるのかを確認します。
④次回はどの治療から始めるのか
採卵なのか、移植なのか、別の検査が必要なのかなどを確認しておきます。
⑤自分の年齢や治療歴を考えた場合、休む期間について注意点はあるか
これも大切です。
「1ヶ月休むこと」そのものではなく、自分の治療状況でどうなのかを聞きます。
治療を休んでいる間、何をする?
私は、この1ヶ月を「何もしない期間」と決めたわけではありませんでした。
自己流でタイミングをとることもありましたし、完全に何もしないこともありました。
ここは人によって考え方が違うと思います。
自己流タイミングを試す
「クリニックでの治療は休むけれど、自分たちでできる範囲のことはしておこう」と考える方法です。
ただし、これが医学的に治療の代わりになるという意味ではありません。
完全に妊活から離れる
もう一つは、基礎体温や排卵日などを気にせず、その期間は妊活について考えない方法です。
私の場合はこちらの方が合うときもありました。
大切なのは、「休んでいるのに、休んでいる間も妊活のことばかり考えてしまう」という状態にならないことだと思います。
休むなら「妊活以外の予定」を1つ入れてみる
私の場合、旅行が良い気分転換になりました。
治療中は急な通院の可能性を考えて予定を入れづらいことがあります。
でも、治療を休んでいる期間なら、比較的予定を立てやすくなります。
など、妊活以外の予定を一つ入れておくのもおすすめです。
「治療しない=何もすることがない」にしてしまうと、逆に妊活のことばかり考えてしまうことがあります。
不妊治療を休むメリット・デメリットを整理してみた
ここまでの私の経験をまとめると、次のようになります。
| メリット | デメリット・不安 |
|---|---|
| 治療費を抑えられる | 1周期分、治療を進められない |
| 仕事と通院の調整が不要 | 年齢への不安がある |
| 急な通院を気にせず予定を入れられる | 次の治療が成功する保証はない |
| 旅行などで気分転換できる | 「時間を無駄にした」と感じる可能性 |
| 妊活以外のことを考える時間ができる | 再開するときにまた治療モードに戻る必要がある |
こうして並べてみると、メリットだけでも、デメリットだけでもありません。
だからこそ、
「自分の場合、何を優先したいのか」
を考えることが大切だと思います。
「休むべきか迷っている人」が考えてみたい質問
もし今、「治療を休みたい。でも怖い」と思っているなら、次の質問に答えてみてください。
この7つを書き出すだけでも、「なんとなく怖い」という状態から少し整理しやすくなります。
不妊治療を休むことに関するFAQ
Q1.不妊治療は1ヶ月休んでも大丈夫ですか?
一概には言えません。年齢、治療内容、治療歴、卵巣や子宮の状態などによって考え方が変わるため、「1ヶ月なら誰でも問題ない」とは言えません。
休みたい場合は、自分の治療計画への影響を主治医に確認しましょう。
Q2.不妊治療を休むと妊娠しやすくなりますか?
この記事では、そのような効果を断定していません。
私自身も、1周期休んだから次の治療がうまくいった、という判断はしていません。
治療を休むことで得られるメリットとしては、私の場合は仕事や通院の負担を減らせたこと、お金を使わずに済んだこと、旅行などで気分転換できたことが大きかったです。
Q3.治療を休んだら、自己流タイミングをしてもいい?
これは夫婦の考え方や医師からの指示によります。
私自身は、治療できない周期に自己流でタイミングを試すこともありましたし、完全に何もしないこともありました。
「治療を休む=妊活をすべてやめる」という意味ではありません。
Q4.不妊治療を休むとどのくらいお金が浮きますか?
治療内容によって大きく異なります。
私の場合は、採卵周期が薬代を含めて約15万円、移植周期が約5万円、サプリメントが約1万円程度でした。
ただし、これは私自身の費用であり、他の方にそのまま当てはまるものではありません。
Q5.休んでいる間に旅行してもいい?
私は実際に旅行しました。
治療中は急な通院を気にすることがありますが、治療を休んだことで予定を立てやすくなり、気分転換になりました。
ただし、治療や体調に関する制限がある場合は、医師の指示を優先してください。
Q6.「休みたい」と思うのは治療を諦めることですか?
私はそうは思いません。
私の場合は、「1ヶ月だけ休む」という選択でした。
治療を続けるために一度生活や仕事を整えることもあります。
休むことと、治療を諦めることは必ずしも同じではありません。
まとめ|不妊治療を休むことは「時間を捨てること」とは限らない
低AMHの私は、もともと、「1周期も無駄にしたくない」という気持ちが強くありました。
そのため、遺残卵胞によって治療できない周期になったときも、最初は不安でした。
でも、結果的にその1ヶ月は、
という意味で、私にとって無駄な1ヶ月ではありませんでした。
一方で、「休んだから次の採卵がうまくいく」という保証はありません。
だからこそ、私は「不妊治療は休んだ方がいい」とは考えていません。
大切なのは、自分の年齢、治療状況、仕事、お金、心身の状態を整理して、休むならどのくらい休むのかを自分たちで決めること。
そして、医学的な部分については、主治医に確認することです。
治療を休むことに不安を感じているなら、まずは「休む・休まない」の二択で考えるのではなく、
「もし1ヶ月休むとしたら、何が楽になって、何が不安になるのか」を書き出してみるのも一つの方法です。
そのうえで主治医に相談すれば、自分にとって納得できる選択をしやすくなると思います。
この記事が、不妊治療を休むか迷っている方の参考になれば、嬉しいです。
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「なぎ」
30代でAMH0.6(卵巣予備能が低い状態)と診断され、不妊治療を開始。
採卵や転院を経験し、保険適用後も総額100万円を超える治療費を経験しました。
このブログでは、自身の体験と、公的機関が公開している制度情報をもとに、不妊治療のお金・制度・仕事との両立・ライフプランについて発信しています。
専門家ではありませんが、一人の当事者として、「もっと早く知っていれば」と感じたことを、これから治療を始める方にも分かりやすく届けたいという思いで記事を書いています。

