不妊治療はいくらかかる?【保険適用後も総額100万円超】AMH0.6・転院経験者が実際にかかった費用とお金の全体像を解説

不妊治療はいくらかかる?【保険適用後も総額100万円超】AMH0.6・転院経験者が実際にかかった費用とお金の全体像を解説 不妊治療とお金

「不妊治療って、結局いくら必要なんだろう。」
治療を始める前、私が一番不安だったのは、この疑問でした。

保険適用になったというニュースは知っていたので、「体外受精を1〜2回受けるくらいなら、全部で30万円くらいかな。」
そんなふうに、根拠もなく考えていました。

今思えば、「30万円」という数字に明確な理由はありません。
「保険適用になった=そこまで高額にはならないだろう」
そんな漠然としたイメージだけで、不妊治療を始めたのです。

でも実際は違いました。

採卵を4回経験し、途中で転院もし、先進医療やサプリメント、交通費なども積み重なった結果、保険適用後でも総額は1,044,580円(約104万円)になりました。

もちろん、不妊治療にかかる費用は人それぞれです。
タイミング法や人工授精で妊娠する方もいれば、体外受精を何度か繰り返す方もいます。
私の金額がすべての人に当てはまるわけではありません。

それでも、私が治療を始める前に一番知りたかったのは、「1回いくらかかるか」ではなく、「最終的にどれくらい準備しておけば安心なのか」という全体像でした。

この記事では、AMH0.6と診断され、採卵・転院・総額100万円超の治療を経験した私が、不妊治療にかかる費用の全体像と、保険適用後でも想像以上にお金がかかる理由を、実体験を交えながら分かりやすく解説します。

この記事で分かること
  • 不妊治療にかかる費用の目安
  • 保険適用後でも高額になる理由
  • 私が実際に100万円以上かかった理由
  • 治療費以外に必要だった費用
  • お金の不安を減らすために最初に知っておきたかった制度

【結論】不妊治療はいくらかかる?

結論からお伝えすると、不妊治療にかかる費用は数万円で終わる方もいれば、100万円以上になる方もいます。
治療内容によって大きく異なるため、「〇万円あれば大丈夫」と言い切ることはできません。

一般的な目安は次のとおりです。

治療内容費用の目安
初診・検査数千円〜3万円程度
タイミング法数千円〜数万円
人工授精約1〜3万円/回
体外受精(保険適用)約10〜20万円/周期
先進医療全額自己負担(内容による)

そして、私が実際にかかった費用は次のとおりです。

内容金額
治療費・検査・先進医療・交通費などを含む総額1,044,580円

保険適用になっていても、先進医療や通院に伴う費用などは自己負担になるため、想像以上に家計へ影響することがあります。


私が30万円くらいだと思っていた理由

今振り返ると、「30万円」という数字には何の根拠もありませんでした。
保険適用になったことだけは知っていましたが、

  • 採卵を何回する可能性があるのか
  • 先進医療は保険適用外であること
  • 転院すると再検査が必要になること
  • 治療以外にも交通費やサプリ代がかかること

こうしたことを、ほとんど理解していなかったのです。

また、私は「体外受精を1〜2回受ければ妊娠できるだろう」と考えていました。
だからこそ、「全部で30万円くらいかな」と思っていたのです。
実際には採卵を4回経験し、治療期間も長くなりました。

この経験から感じたのは、「1回の治療費」だけを見るのではなく、治療が長引く可能性も含めて考えることがとても大切だということです。


なぜ不妊治療の費用は分かりにくいのか

不妊治療の費用が分かりにくい理由は、大きく3つあります。

① 治療がステップアップ方式だから

不妊治療は、

  • 検査
  • タイミング法
  • 人工授精
  • 体外受精

というように、治療内容が変わるたびに費用も変わります。
最初は数千円だった支払いが、体外受精に進むと一気に10万円以上になることも珍しくありません。

② 月ごとに支払う金額が大きく変わるから

例えば、

  • 検査だけの月は数千円〜1万円程度
  • 通院が増える月は数万円
  • 採卵のある月は10万円以上

というように、毎月の支払いが一定ではありません。
家計を管理する立場からすると、この変動の大きさは想像以上でした。

③ 「終わり」が見えないから

私が一番つらかったのは、金額そのものではありません。
あといくら必要なのか分からないことでした。

不妊治療は「出口のないトンネル」と表現されることがあります。
私は、その意味をメンタルだけでなく、お金の面でも実感しました。

「あと1回で終わるのか。」
「あと3回必要なのか。」
「あと何万円かかるのか。」

誰にも分からないまま、毎月支払いが続いていく。
その不安が、一番大きかったように思います。

私の体験メモ

私の場合、「100万円かかったこと」以上に苦しかったのは、「いつまで治療費がかかるのか分からない」という状況でした。
年齢を考えると、「一度治療をやめて数年後に再開する」という選択肢は現実的ではありませんでした。

  • お金は減っていく。
  • でも、時間も限られている。

だからこそ、「今できることを続けるしかない」という葛藤の中で、治療を続けていました。


保険適用後でも総額100万円を超えた理由|私の実際の費用を公開

「保険適用になったのに、どうして100万円もかかったの?」
これは、私自身が治療を始める前に一番知りたかったことです。

保険適用になったことで、以前より自己負担は軽減されました。
その一方で、すべての費用が保険適用になるわけではありません。

また、不妊治療は一度で終わるとは限らず、治療期間が長くなるほど、さまざまな費用が積み重なっていきます。
ここでは、私が実際に支払った費用を公開しながら、「なぜ総額100万円を超えたのか」をお伝えします。

私が実際に支払った費用の内訳

私が治療開始から現在までに支払った金額は、次のとおりです。

内容回数金額
タイミング法2回9,550円
採卵4回525,550円
子宮鏡検査1回4,600円
ERA/EMMA/ALICE検査(先進医療)1回124,000円
転院後の初期検査(夫婦)1回74,000円
紹介状作成1回700円
セカンドオピニオン2か所3,660円
サプリメント継続155,500円
交通費継続39,760円
鍼灸継続79,500円
その他27,760円
合計1,044,580円

※2025年度時点での実際の支払い金額です。

一番お金がかかったのは「採卵」でした

私の場合、一番大きな割合を占めたのが採卵です。
採卵は4回行い、合計で525,550円かかりました。

保険適用になったことで自己負担は軽減されていますが、それでも一度の採卵で支払う金額は決して小さくありません。
さらに、採卵を複数回行う場合は、その都度費用が発生します。

私は治療を始める前、「採卵は1〜2回くらいかな」と思っていました。
でも実際には4回。
「あと1回だけ」という気持ちで続けているうちに、気が付けば想像していた金額を大きく超えていました。

私の体験メモ

一度の採卵が終わるたびに、「これで終われたらいいな」と思っていました。
でも結果によっては、もう一度採卵をすることもあります。
不妊治療では、「あと何回必要なのか」が分からないことが、お金の不安につながると感じました。


領収書を見て「見間違いかな?」と思った先進医療の費用

私が特に驚いたのが、ERA/EMMA/ALICE検査の費用です。
この検査は先進医療にあたり、124,000円を自己負担で支払いました。
領収書を受け取ったときは、「桁を見間違えたのかな?」と思ってしまったほどです。

それまで私は、「保険適用になったから大きな金額はかからないだろう」と思っていました。
しかし、先進医療は保険適用外となるものもあり、高額になることがあります。

もちろん、検査や治療を受けるかどうかは医師と相談して決めることですが、保険適用=すべて自己負担3割というわけではないことは、事前に知っておきたいポイントです。


転院で約7万円の検査費用がかかった

私は途中で転院を経験しました。
転院して本当に良かったと思っています。

一方で、新しいクリニックでは改めて検査が必要になり、夫婦で約74,000円の費用がかかりました。
当時は「またこんなにかかるの?」と驚きましたが、今振り返ると、自分に合う治療方針を選ぶために必要な出費だったと考えています。

不妊治療は年齢との戦いでもあります。
時間を大切にするためにも、「納得できる治療を受ける」という意味で、転院は後悔していません。

私の体験メモ

転院にはお金もかかります。
でも、「もっと早く転院していれば」と後悔するより、自分で納得して治療を進められたことの方が、私にとっては大きな意味がありました。


意外と大きかった「治療費以外」の支出

治療を始める前、私が想像していなかったのが、治療費以外にかかるお金です。

内容金額
サプリメント155,500円
鍼灸79,500円
交通費39,760円
合計274,760円

約27万円…この金額を見たとき、自分でも驚きました。
治療費だけを準備していても、これだけの支出が別で発生する可能性があります。

もちろん、サプリメントや鍼灸は人によって考え方が異なりますし、必ず必要というわけではありません。
ただ、実際に私はこれだけの費用を支払いました。
そのため、治療費だけではなく、「治療に伴う周辺費用」も考えておくことが大切だと感じています。


お金の不安を減らすために、私が最初に知っておきたかった4つの制度

ここまで、私が実際に約104万円かかったこと、その内訳についてお伝えしてきました。
では、もし治療を始める前に戻れるなら、私は何を一番最初に知っておきたいと思うでしょうか。

答えは、使える制度を知ること」です。

不妊治療では費用そのものをゼロにすることはできません。
でも、制度を知っているだけで、「あとどれくらい準備すればいいのか」という見通しを立てやすくなります。
私自身、「もっと早く知っておけばよかった」と何度も感じた制度を紹介します。

① 高額療養費制度【私が一番最初に知りたかった制度】

もし一つだけ選ぶなら、私は高額療養費制度です。
理由は、とてもシンプルです。
この制度を知っていると、毎月の自己負担には上限があるということが分かるからです。

もちろん、先進医療や自費診療は対象外ですが、保険適用の治療については、「今月はこのくらいまでかな」という目安が立てやすくなります。

私は治療を始めた頃、「今月はいくら請求されるんだろう」と毎回不安でした。
でも高額療養費制度を理解してからは、少なくとも保険適用分については、大まかな見通しを持てるようになりました。

私の体験メモ

私が一番不安だったのは、「お金がかかること」より、「いくらかかるのか分からないこと」でした。
高額療養費制度は、その不安を少し軽くしてくれた制度です。
もっと早く知っていれば、家計の準備もしやすかったと思います。

▼ 高額療養費制度について詳しく知りたい方はこちら

不妊治療で実際に使った高額療養費制度|自己負担はいくら減る?
不妊治療で高額療養費制度を実際に利用した体験をもとに、自己負担額がどれくらい減るのかを解説。採卵6回・AMH0.6で治療を続けた実例とともに、対象となる費用・対象外・多数回該当・限度額適用認定証・マイナ保険証まで2026年版の制度に対応して詳しく紹介します。

② 医療費控除【領収書は必ず保管】

次に知っておきたいのが医療費控除です。
不妊治療では、

  • 治療費
  • 薬代
  • 通院のための公共交通機関の交通費

などが対象になる場合があります。

私は最初、領収書を財布に入れたままにしていました。
でも途中から、病院ごとに分けて保管するようにしました。

これだけで確定申告がかなり楽になります。
治療を始めたその日から、領収書は必ず残しておくことをおすすめします。

医療費控除について詳しく知りたい方はこちら

不妊治療の医療費控除 体験談|交通費・保険金は対象?
不妊治療の医療費控除について対象費用・交通費・保険金の扱いを実体験ベースで解説。高額療養費制度との違いや確定申告の流れもまとめました。

③ 自治体の助成金

住んでいる自治体によっては、

  • 先進医療
  • 不妊検査
  • 通院交通費

などを助成しているところがあります。
ただし、内容も申請期限も自治体ごとに違います。

「あとで調べよう」では間に合わないこともあります。
治療を始める前に一度確認しておくことをおすすめします。

助成金制度について詳しく知りたい方はこちら

【2026年版】不妊治療の助成金制度まとめ|自治体ごとの違いや申請時の注意点
不妊治療の助成金制度についてまとめました。自治体ごとの違い、対象治療、年齢制限、申請期限、必要書類などをわかりやすく解説。不妊治療費の負担を少しでも減らしたい方に向けて解説しています。

④ 医療保険

私は、「不妊治療は保険金なんて出ない」と思っていました。
でも実際に確認すると、加入していた医療保険で給付金を受け取ることができました。

契約内容によって異なりますが、

  • 手術給付金
  • 女性疾病特約

などが対象になることがあります。
「対象外だろう」と思い込まず、一度確認してみることをおすすめします。

医療保険について詳しく知りたい方はこちら

不妊治療に医療保険は必要?加入すべき人・見直すべき人を実体験で解説
不妊治療中の医療保険は必要かを解説。保険が使えるケース・対象外の治療・加入すべき人の特徴を実体験をもとに整理しています。

治療を始める前にやっておきたいチェックリスト

ここまでの内容を踏まえ、私なら治療を始める前に次のことを確認します。


保存版チェックリスト

☐ 治療費の予算を夫婦で話し合う
☐ 高額療養費制度を確認する
☐ 医療保険の保障内容を確認する
☐ 自治体の助成金を調べる
☐ マイナ保険証が利用できるか確認する
☐ 領収書を保管するファイルを準備する
☐ 通院交通費を記録する方法を決める
☐ 家計簿アプリなどで治療費を管理する
☐ 治療をどこまで続けるか夫婦で話し合う
☐ 信頼できるクリニックを選ぶ


よくある質問(FAQ)

Q1. 保険適用なら30万円くらいで終わりますか?

必ずしもそうとは限りません。治療内容や回数によって大きく変わります。
私の場合は年間約104万円かかりましたが、人によって費用は異なります。

Q2. 一番お金がかかったのは何ですか?

私の場合は採卵でした。
4回行い、約53万円かかりました。

Q3. 治療費以外にもお金はかかりますか?

はい。交通費、サプリメント、鍼灸なども積み重なると大きな負担になります。
私の場合は約27万円でした。

Q4. 一番最初に知っておくべき制度は?

私なら高額療養費制度です。
保険適用分の自己負担額の目安が分かるため、お金の見通しを立てやすくなります。


まとめ|「費用を知ること」は「安心して治療を続ける準備」になる

不妊治療にかかる費用は、人によって大きく異なります。
私は年間で約104万円かかりましたが、もっと少ない方もいれば、さらに高額になる方もいます。
だからこそ、「〇万円あれば安心」と言い切ることはできません。
それでも、私がこの記事で一番伝えたかったことがあります。

それは、制度を知ることで、見えない不安は少し減らせるということです。

私自身、

  • 高額療養費制度
  • 医療費控除
  • 助成金
  • 医療保険

を最初から理解していれば、「あとどれくらい準備すればいいのか」という見通しを持ちながら治療を進められたと思います。

不妊治療は、「出口のないトンネル」と言われることがあります。
私も、お金の面でもその言葉の意味を何度も実感しました。

でも、治療費を正確に予測することは難しくても、制度を知り、家計を整え、夫婦で話し合っておくことで、不安を少しずつ小さくすることはできます。

この記事が、これから不妊治療を始める方や、今まさに治療中で費用に悩んでいる方にとって、「知らなかったことで損をしないため」の参考になれば、とてもうれしく思います。

次に読んでほしい記事

不妊治療で最初に知りたかったお金の制度まとめ【保存版】|AMH0.6・転院・治療費100万円超を経験した私が解説
不妊治療のお金が不安だった私が、最初に知りたかった制度をまとめました。高額療養費制度、医療費控除、自治体助成金、保険給付など、実体験をもとに分かりやすく解説します。
不妊治療で実際にかかった費用を公開|保険適用でも総額100万円を超えた話【2025年】
不妊治療に実際いくらかかるのか、2025年の費用をすべて公開します。AMH0.6と診断され、採卵4回・転院を経験した私が、保険適用後も総額104万4,580円かかった内訳や、高額療養費制度・医療保険・転院で感じたことを実体験をもとに詳しく解説します。
この記事を書いた人

「なぎ」

30代でAMH0.6(卵巣予備能が低い状態)と診断され、不妊治療を開始。
採卵や転院を経験し、保険適用後も総額100万円を超える治療費を経験しました。

このブログでは、自身の体験と、公的機関が公開している制度情報をもとに、不妊治療のお金・制度・仕事との両立・ライフプランについて発信しています。

専門家ではありませんが、一人の当事者として、「もっと早く知っていれば」と感じたことを、これから治療を始める方にも分かりやすく届けたいという思いで記事を書いています。

タイトルとURLをコピーしました