「高いお金を払って採卵したのに、一つも凍結できなかった…」
「毎回“胚盤胞まで育ちませんでした”と言われるのが怖い」
30代でAMH0.6と診断され、不妊治療(体外受精)を経験した私の実体験です。
私は最初のクリニックで高刺激法による採卵を3回行いましたが、結果は全て凍結ゼロでした。
その後、「治療方針が自分に合っていないのではないか」と考え、セカンドオピニオンを経て低刺激・初期胚凍結を行うクリニックへ転院しました。
この記事では、医療従事者ではない一患者として、
- なぜ転院を決意したのか
- 転院前後で何が変わったのか
- 実際の数値(採卵数・受精率・凍結数)
- 医師とのやり取り
- 転院して感じたメリット・デメリット
をリアルにまとめています。
- AMH0.6で高刺激治療を続けた結果
- 凍結ゼロだった理由(私のケース)
- 転院を決断した具体的なきっかけ
- 低刺激・初期胚凍結に変えてどうなったか
- 転院のメリット・デメリット
- 私が「今ならどう判断するか」
私は医療従事者ではありません。本記事はあくまで一個人の体験談です。
治療方針の判断については、必ず専門の医師とご相談ください。
また、治療の正解は人それぞれ異なります。この記事は「私の場合こうだった」という記録です。
💡不妊治療を始めるきっかけについては、こちらの記事でも詳しく書いています。

転院前の体験|採卵3回・凍結ゼロという現実
私が最初に通っていたクリニックでは、AMH0.6という数値に対して高刺激法(ゴナールエフ300単位など)での採卵が行われました。
「しっかり刺激して卵を育てていきましょう」という方針でした。
転院前の治療結果(3回分)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 採卵回数 | 3回 |
| 平均採卵数 | 2個 |
| 平均受精率 | 約89% |
| 凍結数 | 0個(全て胚盤胞狙い) |
| 刺激法 | 高刺激中心(ゴナールエフ300単位など) |
| 体の負担 | 強いと感じていた |
| 平均通院回数 | 5回(卵巣刺激~採卵〜結果確認) |
「凍結ゼロ」が続いたつらさ
受精までは進むものの、すべて「胚盤胞まで育ちませんでした」という結果でした。
回数を重ねるほど、「またダメだったらどうしよう」という不安が大きくなっていきました。
高刺激でも結果が出なかった理由(私の理解)
後から医師との会話や自分なりの調べで理解したのは、
- AMHが低い場合、卵の数自体が少ない
- 刺激量を増やしても反応しないケースがある
- 胚盤胞まで育たない原因は一つではない
ということでした。
ただしこれはあくまで私の理解であり、すべての人に当てはまるわけではありません。
💡実際にかかった費用についてはこちら

医師とのやり取りと「転院を考え始めた瞬間」
3回目の採卵後、私は医師にこう質問しました。
「このまま同じ方法を続けて、次はどうなりますか?」
そのときの回答は、
- 基本は確率の問題なので回数を重ねるしかない
- 刺激方法を変える選択肢もあるが難しい場合もある
- 次の月の卵巣状態を見て判断しましょう
というものでした。
その説明に対して「今の治療で改善していくイメージが持てない」と感じたのが正直な気持ちです。
「もう打つ手がないのかもしれない」と感じた瞬間
治療自体に否定されたわけではありませんが、
- 毎回同じ結果
- 明確な改善策が見えない
- 次も同じことを繰り返す可能性
これが重なり、「このまま続けてもいいのだろうか」という気持ちが強くなりました。
セカンドオピニオンで変わった視点
転院を決める前に、別のクリニックにも相談に行きました。
そこでの説明は、前のクリニックとは少し違いました。
転院先の医師の見解
- 「このAMHなら数より質を重視することもある」
- 「当院では低刺激も選択肢にすることが多い」
- 「胚盤胞だけでなく初期胚で凍結するケースもある」
この説明を聞いたとき、「同じ不妊治療でも方針がこんなに違うのか」と感じました。
転院を決めた理由
最終的に私は次の理由で転院を決めました。
- 同じ治療を繰り返しているだけに感じた
- 他の方法の可能性を試してみたかった
- 初期胚凍結という選択肢に納得感があった
- 一度気持ちをリセットしたかった
そして何より、「少しでも前に進みたい」という気持ちが大きかったです。
💡クリニック選びで重視したポイントはこちら

転院後の治療と結果
転院後は、治療方針が大きく変わりました。
転院後の治療内容
- 低刺激法(ゴナールエフ150単位など)
- 初期胚凍結を積極的に実施
- 排卵抑制の調整を行いながら採卵
転院後の治療結果(3回分)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 採卵回数 | 3回 |
| 平均採卵数 | 3個 |
| 平均受精率 | 約93% |
| 凍結数 | 3個(全て初期胚) |
| 刺激法 | 低刺激中心 |
| 体の負担 | 軽くなったと感じた |
| 平均通院回数 | 5回 |
転院前後の比較(私のケース)
| 項目 | 転院前(高刺激中心) | 転院後(低刺激中心) |
|---|---|---|
| 採卵回数 | 3回 | 3回 |
| 平均採卵数 | 2個 | 3個 |
| 平均受精率 | 約89% | 約93% |
| 凍結数 | 0個(胚盤胞狙い) | 3個(初期胚) |
| 刺激方法 | 高刺激(ゴナールエフ300単位など) | 低刺激(隔日150単位中心) |
| 凍結方針 | 胚盤胞のみ | 初期胚凍結 |
| 体の負担 | 強いと感じた | 軽くなったと感じた |
| 平均通院回数 | 5回 | 5回 |
| 精神面 | 不安・焦りが増える | 少し前向きになれた |
数字以上に感じた変化
数値だけでなく、以下の変化が大きかったです。
- 凍結ゼロ → 凍結ありになった安心感
- 「またダメかも」という不安の軽減
- 治療に前向きな気持ちが戻った
初めて移植まで進めた経験
転院後は、初めて移植まで進むことができました。
結果として妊娠継続には至りませんでしたが、「治療が進んでいる」という実感は大きかったです。
💡初診でどんなことを聞くべきかはこちらにまとめています

転院して感じたメリット・デメリット
- 凍結ゼロから脱出できた
- 治療方針に納得感がある
- 初めて移植まで進めた
- 精神的に少し余裕ができた
- 新しい治療選択肢が増えた
- 検査のやり直しが必要になる場合がある
- すぐに採卵できないことがある
- 転院しても必ず結果が出るわけではない
- クリニック選びに時間と労力がかかる
今の私ならどう判断するか
もし過去の自分にアドバイスするなら、以下のタイミングで転院を検討します。
- 採卵2回以上で結果が出ない
- 凍結ゼロが続く
- 医師との方針に違和感がある
- 同じ治療を繰り返しているだけに感じる
ただし、
- 転院=必ず成功ではない
- 時間的ロスが出る可能性がある
という点も重要です。
まとめ
不妊治療には「正解」はないと実感しています。
ただ一つ言えるのは、
治療方針が自分の体質に合っているかどうかは、とても重要だということです。
私は転院によって結果が劇的に改善したわけではありませんが、
- 初めて凍結できた
- 初めて移植まで進めた
- 気持ちが前に進んだ
という変化がありました。
もし同じように悩んでいる方がいれば、「今の治療は自分に合っているのか?」を一度立ち止まって考えるきっかけになれば嬉しいです。
💡転院を検討するタイミングについてはこちらでも解説しています

💡不妊治療で使えるお金の制度について知りたい方はこちら


