【凍結ゼロ】AMH0.6の私が低刺激・初期胚凍結のクリニックへ転院した理由

AMH0.6の不妊治療|高刺激で「凍結ゼロ」からの転院 体験談

「高いお金を払って採卵したのに、一つも凍結できなかった…」
「毎回『胚盤胞まで育ちませんでした』という結果に落ち込んでいる…」

30代でAMH0.6と診断され、働きながら不妊治療を経験した「なぎ」です。

体外受精を始めると、誰もが一度は直面する「採卵と培養のステップ」。
実は私自身、最初のクリニック選びの際に知識が足りず、自分の身体(低AMH)の特徴に合わせた治療方針を十分に吟味できていなかったため、時間と数十万円のお金を費やしても結果が出ず、転院した経験があります。

この記事では、AMH0.6の私がなぜ「高刺激・胚盤胞凍結メイン」のクリニックから「低刺激・初期胚凍結」を行うクリニックへ転院を検討したのか、そのリアルな体験談をお話しします。

大切なお願い

私は医療の専門家ではありません。この記事に記載している内容は、あくまで私個人の実際の治療体験に基づいた「一患者としての意見・感想」です。実際の治療や転院に関しては、必ず信頼できる専門医の医師とよくご相談の上で決定してください。

ただ、「先生に任せておけば安心」と全てを委ねるだけでなく、知識という選択肢を持った上で、後悔のない治療プランを医師と相談するための参考にしていただければ幸いです。


【私の体験談】高刺激で採卵しても「凍結ゼロ」だった現実

私が最初に通ったクリニックは、実績が豊富なクリニックでした。
AMH0.6と診断された際、主治医の先生から「しっかり薬を使って、卵を育てていきましょう」
とご提案をいただき、強い薬を使う「高刺激法」で採卵に挑むことになりました。

毎日の自己注射に通院。身体の負担もそれなりにあり、仕事との両立もギリギリの状態で頑張りました。
しかし、結果は思うようにはいきませんでした。

  • 薬をしっかり使ったものの、採れた卵は2個。
  • 受精は確認できたものの、5日目の「胚盤胞」という段階まで育たずに終了。

結果、数十万円という高額な費用と数ヶ月の時間を費やしたにもかかわらず、「一度も卵を凍結できない」という壁にぶつかってしまったのです。


なぜ「低AMH×高刺激」は私のケースで結果が出にくかったのか?

この結果を受け、自分なりに不妊治療の仕組みについて調べ、医師にも質問を重ねました。
そこで学んだのは、「AMHが低めの人の場合、高刺激法が必ずしも期待通りの結果に繋がるとは限らないケースもある」ということです。


卵巣の状況によって、薬への反応は異なる

AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは、一般的に「卵巣に残っている卵子の在庫の目安」を表す数値と言われています。

  • AMHが高めの人: 薬(高刺激)を多めに使うことで、それに反応してたくさんの卵が一度に育ちやすい。
  • AMHが低めの人(私): そもそも在庫が少ないため、薬を多く使っても、育つ卵の数が劇的に増えるわけではないことがある。

私の場合は、たくさん採るための刺激が、かえって身体や卵巣に強い負担をかけてしまっていた可能性がありました。
身体がヘトヘトになっていた割には結果に結びつかず、当時の私にとっては非常に効率が悪い進め方になっていました。


「胚盤胞まで育たない」という壁と、クリニックの治療方針の違い

もう一つ、当時の私にとって大きなハードルとなったのが、クリニックの「胚盤胞(はいばんほう)凍結」という方針でした。

受精卵の成長段階には、大きく分けて以下のタイミングがあります。

  1. 初期胚(2〜3日目): 細胞分裂の初期段階。
  2. 胚盤胞(5〜6日目): より着床しやすい状態まで成長した段階。

私が最初に通っていたクリニックは、「着床率が高い『胚盤胞』まで育った段階で凍結・移植を行う」という方針がメインでした。

確かに胚盤胞まで育ててから戻す方が、1回あたりの妊娠率は高くなると言われています。
しかし、体外の培養液の中で5日間育てるのは、卵にとって非常にデリケートな過程です。
「培養室の環境よりも、お母さんの子宮の中(体内)の環境の方が、卵にとって育ちやすいこともある」という理由から、早い段階で体内に戻す方法を推奨する医師もいらっしゃいます。

低AMHで採れる数が限られている私の卵は、胚盤胞になる手前の段階で成長が止まってしまうことが続いていました。
「もし、初期胚という少し手前の段階で凍結し、子宮に戻す選択肢があれば、違う未来があるかもしれない…」
そう思い、私は「転院」という選択肢を視野に入れ始めました。


転院先で相談した「低刺激」と「初期胚凍結」という選択肢

新しく相談に行ったクリニックでは、私の年齢やAMHの数値を踏まえ、これまでの治療履歴を見ながら異なる戦略を提案してもらいました。

  • 注射の量を減らし、飲み薬などを中心とする「低刺激法)」
  • 5日間育てる前に、2〜3日目の「初期胚」の段階で確実に凍結する方針

この方針に切り替えたことで、私にとっては変化がありました。
薬の量が減ったことで身体への負担が軽くなりました。

採れる卵の数はやはり少ないままでしたが、「初期胚の状態で、まずは確実に凍結して次に繋げる」
という進め方が私の体質には合っていたようで、ようやく前に進む実感が持てるようになりました。


まとめ:自分の体質に合う方針を見つける大切さ

不妊治療のクリニックは、どこも同じ治療を行っているわけではなく、それぞれ得意とするアプローチや治療方針が異なります。

「有名だから」「みんなが良いと言っているから」という理由だけで選んでしまうと、私のように自分の体質や状況に合わない治療に、貴重な時間とお金を費やし続けてしまうリスクがあります。

もしあなたが低AMHで、

「しっかり刺激しているのに卵が採れない」
「胚盤胞まで育たずに移植に進めない」

と一人で悩んでいるなら、一度他のクリニックのセカンドオピニオンを聞いてみたり、【低刺激】や【初期胚凍結】という選択肢について主治医に相談・質問してみてはいかがでしょうか。

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