「仕事と不妊治療の両立は、何とかなるだろう」不妊治療を始める前の私は、そう思っていました。
通院日が多少増えても、有給休暇を使えば何とかなるだろう。仕事と治療、どちらも頑張れば両立できるだろう。そんなふうに考えていたのです。
でも実際に治療が始まると、その考えは大きく変わりました。
私はAMH0.6と診断され、これまでに採卵を6回経験しています。
働きながら治療を続ける中で感じたのは、不妊治療は「通院が大変」という一言では表せないということでした。
急な通院。予定どおりに進まない治療。職場への申し訳なさ。そして、治療結果に落ち込んでいる日でも、何事もなかったように仕事を続けなければならない現実。
想像していた以上に、仕事との両立は心にも体にも負担が大きいものでした。
この記事がこれから不妊治療を始める方や、今まさに仕事との両立で悩んでいる方の参考になればうれしいです。
- 不妊治療と仕事の両立がなぜ難しいのか
- 実際につらかった5つのこと
- 上司にはどこまで伝えたのか
- 仕事を辞めようと思った理由と、辞めなかった理由
- 続けるために工夫したこと
- AMH0.6と診断
- フルタイムの事務職として勤務
- 採卵6回・転院を経験
- 保険適用後でも治療費は総額100万円超
- 上司には治療のことを伝えて通院
同じ状況の方ばかりではないと思いますが、「一つの体験談」として読んでいただければ幸いです。
- 結論|仕事との両立で一番つらかったのは「心が追いつかないこと」でした
- 不妊治療と仕事の両立は「気合い」では乗り越えられませんでした
- 採卵周期は、想像以上に仕事との調整が必要でした
- 不妊治療と仕事の両立が難しい理由
- しんどかったこと①|通院スケジュールが読めず、仕事の予定を立てられない
- しんどかったこと②|毎回「休みます」と連絡することが精神的につらかった
- しんどかったこと③|治療結果で落ち込んでも、いつもどおり仕事をしなければならなかった
- しんどかったこと④|仕事を休むたびに「申し訳ない」と思ってしまった
- しんどかったこと⑤|仕事を優先するか、治療を優先するか何度も悩んだ
- それでも仕事を辞めなかった理由
- 職場へ伝えるかどうかに「正解」はありません
- 不妊治療と仕事を両立するために、私がやってよかったこと
- 不妊治療と仕事の両立で、一番大切だと思ったこと
- こんな方は、一度働き方を見直してもいいかもしれません
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|仕事も大切。でも、自分の人生を一番大切にしてほしい
結論|仕事との両立で一番つらかったのは「心が追いつかないこと」でした
「不妊治療と仕事の両立で、一番大変だったことは何ですか?」そう聞かれたら、私は迷わずこう答えます。
「治療の結果で心が折れていても、仕事はいつもどおり続けなければならないこと」です。
もちろん、
- 急な通院
- 有給休暇の調整
- 職場への連絡
も大変でした。
でも、それ以上につらかったのは、気持ちが追いついていないのに、仕事だけは止められないことでした。
例えば、採卵後の凍結結果を聞く日。
私は何度も、「凍結できませんでした。」という結果を経験しました。
診察室を出た瞬間は、「また採卵からやり直しか…」という気持ちでいっぱいです。
本当は、その日は仕事を休んで家でゆっくり気持ちを整理したい。何も考えず、一人になりたい。
そう思っても、現実には会社へ戻り、いつもどおり電話対応や事務作業をしなければなりませんでした。
職場の人には関係のないことだからこそ、いつもどおり振る舞わなければいけない。
それが、私には一番苦しかったです。
不妊治療と仕事の両立は「気合い」では乗り越えられませんでした
治療を始める前の私は、「少し忙しくなるくらいかな。」と思っていました。
しかし実際は、通院日が急に決まり、採卵日も自分では決められず、会議の日と重なることもあります。
治療結果によって、その日の気持ちも大きく左右されます。
つまり、自分の努力だけではどうにもできないことが、とても多いのです。
だから私は、「もっと頑張れば両立できた。」とは思っていません。
むしろ必要だったのは、仕事も治療も完璧にこなそうとすることではなく、事前に準備をして、自分を守る工夫をすることでした。
採卵周期は、想像以上に仕事との調整が必要でした
「採卵の日だけ休めばいい。」私は最初そう思っていました。
でも実際には、それだけではありませんでした。私の場合、採卵周期には、
- 採卵までの約2週間で半休を6回
- 採卵当日は有給休暇を1日
- 採卵約1週間後の診察で半休を1回
というスケジュールになることが多くありました。
つまり、採卵1回につき、半休7回・有給1回程度の調整が必要だったのです。
もちろん治療内容や通院回数には個人差があります。
それでも私は、「採卵当日だけ休めばいい」というイメージとは大きく違いました。
仕事との両立を考えるうえでは、この通院回数も事前に知りたかったと感じています。
不妊治療と仕事の両立が難しい理由
不妊治療は、一般的な通院とは大きく違います。
定期検診のように、「○月○日の○時に受診する」と前もって予定が決まることは多くありません。
卵胞の育ち方やホルモン値によって、診察日や採卵日が決まるため、「明後日来てください。」と言われることもあります。
仕事をしていると、会議や締め切り、取引先との予定など、自分だけでは動かせない予定もあります。
その一方で、不妊治療も自分の都合では動かせません。
だからこそ、働きながら不妊治療を続ける人は、常に予定変更を前提に生活することになります。
私は、この「予定が読めない生活」が、想像以上に大きなストレスでした。
しんどかったこと①|通院スケジュールが読めず、仕事の予定を立てられない
一番大変だったのは、次の通院日が分からないことでした。
血液検査や卵胞の大きさを確認して、その結果によって、「2日後に来てください。」「明日もう一度診ます。」ということもあります。
採卵周期は、想像以上に通院回数が多かった
私の場合、採卵周期は、採卵までの約2週間で半休を6回、採卵当日は有給休暇を1日、さらに採卵後の診察で半休を1回使うことが多くありました。
つまり、採卵1回で半休7回、有給1回程度の調整が必要でした。
もちろん、通院回数は治療内容やクリニックによって異なります。
それでも私は、「採卵の日だけ休めばいい。」と思っていたので、実際の通院回数には驚きました。
自分ではどうにもできないことが、一番苦しかった
仕事であれば、頑張れば締め切りを守れます。準備すれば会議にも間に合います。
でも不妊治療は違います。卵胞がどのくらい育つか。採卵日がいつになるか。
これらは、自分の努力だけでは決められません。
だからこそ、仕事を調整したくても調整しきれない。そのもどかしさを何度も感じました。
しんどかったこと②|毎回「休みます」と連絡することが精神的につらかった
私は、上司には、不妊治療をしていることを伝えていました。
「大変だね。」「無理しないでね。」と温かい言葉をかけてくださいました。
そのことには、本当に感謝しています。
理解してもらえていても、申し訳なさは消えませんでした
職場の人が責めたわけではありません。
それでも私は、急に休みの連絡をするたびに、「また迷惑をかけてしまう。」と感じていました。
採卵日も、診察日も、自分では決められません。
だから、朝になって、「申し訳ございません。本日、半休をいただきます。」と連絡することもありました。
そのたびに、「また仕事をお願いすることになる。」という気持ちになっていました。
一番つらかったのは、職場の反応ではなく「自分の気持ち」
今振り返ると、実際以上に、私自身が「迷惑をかけている」と思い込んでいた部分もあったのかもしれません。
もちろん、周りの業務量が増えてしまうこともあります。
でも、私の職場では、表立って嫌なことを言われることは一度もありませんでした。
それでも、毎回休みの連絡をするたびに、上司や同僚の負担を考えてしまい、必要以上に気を遣っていたように思います。
しんどかったこと③|治療結果で落ち込んでも、いつもどおり仕事をしなければならなかった
仕事との両立で、私が一番つらかったのは、実は通院ではありませんでした。
「凍結できませんでした。」
この一言を聞いた日は、今でも忘れられません。
採卵を頑張って、結果を期待して、診察室で先生から言われたのは、「今回も凍結できませんでした。」という言葉でした。
頭の中では、「また採卵からか…。」という思いが何度も繰り返されます。
本当は、その日は何もしたくありませんでした
診察室を出たあと、本当は家へ帰って、ゆっくり気持ちを整理したかった。
でも、現実には仕事があります。会社へ戻れば、電話は鳴ります。メールも届きます。
目の前の仕事も進めなければなりません。
会社には関係ないことだからこそ、普通に働かなければいけない
ここが、私には一番つらい部分でした。
治療の結果で落ち込んでいるのは、会社とは関係のないことです。
だからこそ、周りにはいつもどおり接して、何事もなかったように仕事を続けるしかありません。
でも心の中では、「また一から頑張らないといけない。」という気持ちでいっぱいでした。
仕事との両立というと、通院や有給休暇ばかり注目されます。
でも実際に経験して感じたのは、「心がついていかなくても、仕事は待ってくれないこと」でした。
それが、私にとって一番苦しかったことです。
しんどかったこと④|仕事を休むたびに「申し訳ない」と思ってしまった
不妊治療では、採卵や移植だけでなく、診察や血液検査などでも通院が必要になります。
しかも、その日程は自分で決められないことがほとんどです。
そのため私は、何度も職場へ「本日の午後、お休みをいただきます。」「明日、半休をいただけますか。」と連絡することがありました。
休んでも仕事は減りません
私が勤務していたのは、フルタイムの事務職でした。半休を取れば、その日の勤務時間は短くなります。
でも、仕事量まで半分になるわけではありません。
半日で終わらなかった仕事は翌日に回ります。締め切りがある仕事は、その短い時間の中で終わらせなければなりません。
つまり、通院で勤務時間は減っても、仕事の量は変わらないのです。
そのため、「今日は早く帰らなければいけない。」「半休を取る分、仕事を急がないと。」という気持ちで、いつも時間に追われていました。
上司や同僚の顔色を気にしてしまいました
私の職場では、上司には不妊治療をしていることを伝えていました。
「大変だね。」「無理しないでね。」と温かく声をかけてくださいました。嫌なことを言われたことは一度もありません。
それでも私は、「また急に休んでしまった。」「仕事をお願いしてしまった。」と、必要以上に申し訳なく感じていました。
もしかすると、内心では、「また休みか。」「急に予定が変わると困る。」と思われていたかもしれません。もちろん、本当の気持ちは分かりません。
でも私は、そう考えてしまうくらい、周りに気を遣っていました。
しんどかったこと⑤|仕事を優先するか、治療を優先するか何度も悩んだ
不妊治療を続ける中で、何度も考えたことがあります。
それは、「仕事を辞めた方がいいのかな。」ということでした。
辞めたいと思った理由
一番の理由は、突発的な休みが増えたことです。
採卵日も、診察日も、自分では決められません。
会議の日程が決まっていても、その日に通院が必要になることがあります。
仕事は計画どおりに進めたい。でも治療は予定どおりには進みません。
どちらも自分ではコントロールできないからこそ、板挟みになっていました。
一番つらかったのは「自分の努力ではどうにもならないこと」
仕事なら、努力次第で改善できることがあります。
でも不妊治療は違います。卵胞がいつ育つか、採卵日がいつになるか、治療結果がどうなるか。
どれも、自分の努力だけでは変えられません。
だからこそ、「もっと頑張れば何とかなる。」とは思えませんでした。
それでも仕事を辞めなかった理由
辞めようと思ったことは何度もありました。
でも私は、最終的に仕事を続けることを選びました。
理由① 不妊治療にはお金がかかるから
一番大きな理由は、やはりお金でした。
保険適用になったとはいえ、採卵や検査、交通費、サプリメントなど、治療を続けるには多くの費用がかかります。
さらに、もし子どもを授かることができたとしても、出産や子育てにはお金が必要です。
だから私は、収入を手放すことには大きな不安がありました。
理由② 育休手当を受け取りたいと思っていたから
もう一つ大きかったのは、育児休業給付金(育休手当)の存在です。
もし妊娠・出産できたとき、仕事を続けていれば受けられる制度があります。
もちろん、制度だけを理由に働き続けたわけではありません。
でも、将来の家計を考えると、仕事を辞めないという選択には大きな意味があると考えていました。
理由③ 仕事があったから治療を続けられた
今振り返ると、仕事を続けていて良かったと思うこともあります。
それは、収入があったから、不妊治療を続けることができたということです。
採卵を6回経験し、転院もしました。
もし仕事を辞めていたら、治療費への不安は今より大きくなっていたと思います。
仕事との両立は大変でした。それでも、収入があったことは、私にとって大きな支えでした。
職場へ伝えるかどうかに「正解」はありません
「不妊治療をしていることを職場へ伝えた方がいいのかな?」と悩むことがあると思います。
私の答えは、「人によって違う」です。
私は、上司には伝えました。
理由は、急な半休や有給休暇をお願いする機会が多かったからです。
特に、上司が事情を理解してくださったことは、仕事を続けるうえで本当に大きな支えでした。
一方で、職場の雰囲気や仕事内容によっては、無理に伝えない方がよいケースもあると思います。
大切なのは、「伝えること」ではなく、自分が働き続けやすい環境をつくることです。
不妊治療と仕事を両立するために、私がやってよかったこと
仕事との両立は簡単ではありませんでした。
実際に、「もう仕事を辞めたい。」と思ったこともあります。
それでも採卵6回、転院を経験しながら治療を続けられたのは、完璧を目指すことをやめて、自分なりに工夫するようになったからでした。
ここでは、私が実際に「やってよかった」と感じたことをご紹介します。
① 上司には早めに相談しておいてよかった
私は、不妊治療を始めたタイミングで、上司には事情を伝えました。もちろん、最初は伝えるかどうか迷いました。
「迷惑だと思われるかな。」「仕事を任せづらいと思われるかな。」そんな不安もありました。
でも実際には、急な半休や有給休暇をお願いすることが増えたため、結果的には早めに相談しておいてよかったと思っています。
もちろん、職場によって環境は違います。無理に伝える必要はありません。
ただ、頻繁に勤務調整が必要になりそうな場合は、信頼できる上司だけでも事情を共有しておくと、精神的な負担が少し軽くなるかもしれません。
② 「全部自分で何とかしよう」と思わないようにした
私はもともと、周りに迷惑をかけることが苦手なタイプです。
だから、急な休みになった日は、「今日中に仕事を終わらせないと。」「みんなに迷惑をかけた分、頑張らないと。」と思っていました。
でも、その考え方では長く続きませんでした。
不妊治療は、数週間で終わるとは限りません。数か月、場合によっては1年以上続くこともあります。
だからこそ、完璧を目指すより、「今日はここまでできれば十分。」と思うことも必要でした。
③ お金の不安を少しでも減らすために制度を調べた
仕事を続ける理由の一つは、やはり収入が必要だったからです。でも、収入だけではありません。
私は治療を続ける中で、高額療養費制度、医療費控除、民間の医療保険、自治体の助成金なども利用しました。
制度を知っているだけでも、「全部自分で負担しなければいけない。」という不安は少し軽くなります。
もしこれから治療を始める方は、通院と並行して慌てて調べるのではなく、治療前に使える制度を一度確認しておくことをおすすめします。
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④ 仕事を続けることだけが正解ではないと思うようになった
以前の私は、「仕事も治療も頑張らなければ。」と思っていました。でも今は、そうは思っていません。
もし、仕事との両立が本当に難しいなら、少し休職する。理解のある職場へ転職する。パートなど、働き方を見直す。そういった選択肢もあっていいと思っています。
もちろん、簡単に決断できることではありません。収入の問題もあります。将来への不安もあります。
だからこそ、「仕事を辞める」「続ける」の二択ではなく、今の自分に合った働き方を考えることも大切だと感じました。
不妊治療と仕事の両立で、一番大切だと思ったこと
採卵を6回経験した今、もし治療を始める前の自分に一つだけ伝えられるなら、こう伝えたいです。
「仕事も大切。でも、不妊治療には時間の制限があることを忘れないで。」ということです。
仕事は、異動することもできます。転職することもできます。働き方を変えることもできます。
でも、不妊治療は、いつまでも同じ条件で続けられるものではありません。
年齢や卵巣機能など、時間とともに変化していく部分があります。
だからこそ、「今の自分が将来後悔しない選択はどれだろう。」と、一度立ち止まって考えてみてほしいと思います。
それは、必ずしも仕事を辞めることではありません。
逆に、無理をして働き続けることでもありません。
自分にとって後悔の少ない選択をすることが、一番大切だと私は感じています。
こんな方は、一度働き方を見直してもいいかもしれません
これは、「仕事を辞めた方がいい」という意味ではありません。
ただ、もし次のような状況なら、一度立ち止まって考えてみてもいいかもしれません。
- 通院のたびに強いストレスを感じている
- 急な休みが取れず、治療を諦めることが増えている
- 職場で相談できる人がおらず、一人で抱え込んでいる
- 心や体の負担が限界に近いと感じている
仕事も大切です。でも、あなた自身の心と体も同じくらい大切です。
無理を続けてしまう前に、パートナーや家族、職場、クリニックなど、頼れる人へ相談することも一つの方法だと思います。
よくある質問(FAQ)
Q1. 不妊治療をしながらフルタイムで働くことはできますか?
私自身はフルタイムの事務職として働きながら、採卵を6回経験しました。
ただし、決して「問題なく両立できた」というわけではありません。
採卵周期には半休を何度も取得し、採卵当日は有給休暇を使いました。
また、治療結果に落ち込んでいる日でも通常どおり仕事をしなければならず、精神的な負担も大きかったです。
仕事内容や職場環境によって状況は異なりますが、働きながら治療を続けている方は多くいます。
一人で抱え込まず、働き方や制度も含めて自分に合った方法を考えることが大切だと感じています。
Q2. 職場には不妊治療を伝えた方がいいですか?
正解はありません。私は、上司には伝えました。
急な半休や有給休暇をお願いすることが多かったためです。
結果として理解していただき、とても助けられました。
一方で、職場の雰囲気や仕事内容によっては、無理に伝えない方がよい場合もあると思います。
自分が働きやすい環境になるかどうかを基準に考えるとよいと思います。
Q3. 採卵の翌日は仕事へ行けますか?
私の場合は、翌日から通常どおり出勤していました。
AMH0.6で採卵数が多いタイプではなかったため、少し腹痛がある周期もありましたが、仕事を休まなければならないほどではありませんでした。
ただし、採卵数や体調には個人差があります。医師の指示に従い、無理をしないことが大切です。
Q4. 不妊治療と仕事、どちらを優先すべきですか?
これは本当に難しい問題で、人によって答えは違います。私自身も何度も悩みました。
ただ今振り返ると、不妊治療には時間という制限があります。
一方で、仕事は異動や転職など働き方を変えられる可能性があります。
だからこそ、「将来どちらを選べば後悔が少ないか」という視点で考えることが大切だと思っています。
まとめ|仕事も大切。でも、自分の人生を一番大切にしてほしい
不妊治療と仕事の両立は、想像以上に大変でした。私が特につらいと感じたのは、
- 通院スケジュールが直前まで決まらないこと
- 半休や有給休暇の調整が続くこと
- 毎回職場へ休みの連絡をすること
- 治療結果で落ち込んでいても、通常どおり仕事をしなければならないこと
- 仕事を辞めるか続けるか、何度も悩んだこと
でした。
特に印象に残っているのは、「凍結できませんでした。」と言われた日でも、会社へ戻れば何事もなかったように仕事をしなければならなかったことです。
不妊治療のつらさは、通院や治療費だけではありません。
目には見えない精神的な負担を抱えながら働き続けることも、大きな負担の一つでした。
それでも私は、仕事を続けたことで収入を得られ、不妊治療を継続することができました。
だから、「仕事を辞める」「続ける」のどちらが正解とは思っていません。
大切なのは、あなた自身が将来振り返ったときに、「あのときの自分はできる限りの選択をした」と思えることです。
仕事も大切です。でも、あなたの心や体、そして人生も同じくらい大切です。
もし今、仕事との両立に悩んでいるなら、一人で抱え込まず、パートナーや職場、クリニックなど、頼れる人に相談しながら、自分に合った働き方を考えてみてください。
この記事が、そのきっかけになればうれしいです。
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不妊治療と仕事の両立を考えるうえで、お金や制度の準備もとても大切です。
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「なぎ」
30代でAMH0.6(卵巣予備能が低い状態)と診断され、不妊治療を開始。
採卵や転院を経験し、保険適用後も総額100万円を超える治療費を経験しました。
このブログでは、自身の体験と、公的機関が公開している制度情報をもとに、不妊治療のお金・制度・仕事との両立・ライフプランについて発信しています。
専門家ではありませんが、一人の当事者として、「もっと早く知っていれば」と感じたことを、これから治療を始める方にも分かりやすく届けたいという思いで記事を書いています。

