不妊治療で実際にかかった費用を公開|保険適用でも総額100万円を超えた話【2025年】

不妊治療で実際にかかった費用を公開|保険適用でも総額100万円を超えた話【2025年】 不妊治療とお金

不妊治療を始める前、私が一番知りたかったのは、「結局、全部でいくらかかるの?」ということでした。

ネットで検索すると、

  • 「保険適用になったから以前より安くなった」
  • 「100万円以上かかった」
  • 「思ったより負担は少なかった」

など、さまざまな体験談が出てきます。
でも読めば読むほど、「結局、自分はいくら準備すればいいの?」という疑問は解決しませんでした。

私自身、治療を始める前は、「体外受精を1〜2回くらい受ければ妊娠できるだろう。」
そんなイメージを持っていました。
そのため、「保険適用になったし、30万円くらい準備しておけば足りるのかな。」と、特に根拠はないまま考えていました。

しかし実際には、採卵を4回経験し、途中で転院もしながら治療を続けた結果、2025年だけで約104万円の費用がかかりました。
もちろん、これは私のケースです。
年齢や治療方針、クリニック、先進医療を受けるかどうかによって費用は大きく変わります。
それでもこの記事では、一人の当事者として実際に支払った金額を公開しながら、

  • 保険適用でも100万円を超えた理由
  • 想定外だった出費
  • 「もっと早く知っておけばよかった」と感じたこと

を、できるだけリアルにお伝えします。
これから不妊治療を始める方や、お金の不安を抱えている方の参考になれば幸いです。

注意事項

この記事は私個人の体験をもとにしています。
費用は治療内容やクリニック、年齢、保険適用の状況などによって異なります。
制度については執筆時点の情報をもとにしており、最新の内容は公的機関や医療機関でご確認ください。


結論|2025年に実際にかかった費用は「1,044,580円」でした

まず結論からお伝えします。
2025年に私が不妊治療で実際に支払った金額は、総額1,044,580円でした。
保険適用後の金額です。

治療費だけではありません。

  • サプリメント
  • 鍼灸
  • 通院交通費
  • 転院時の検査費用

なども含めた、実際に家計から出ていった金額です。
治療を始める前の私は、「ここまでかかることはないだろう」と思っていました。
だからこそ、100万円を超えたときは本当に驚きました。


「100万円を超えた」と気づいた瞬間

家計簿を見返しながら金額を集計したとき、最初に感じたのは、こんなに払ったのに、まだ結果が出ていない。という気持ちでした。

高額な領収書を見るたびに、「この支払いは、いつまで続くんだろう。」
そんな不安が何度も頭をよぎりました。
正直に言うと、お金だけが減っていくような感覚になってしまう日もありました。

それでも、不妊治療には年齢という時間の制約があります。「今しかできない。」
そう思うと、不安があっても治療を止めるという選択はできませんでした。

今振り返ると、不妊治療は身体や心だけでなく、お金との戦いでもあったと感じています。


2025年に実際にかかった費用一覧

私が2025年に支払った費用をまとめると、次のようになります。

内容回数金額
タイミング法2回9,550円
採卵4回525,550円
子宮鏡検査1回4,600円
ERA/EMMA/ALICE検査1回124,000円
転院後の初期検査(夫婦)1回74,000円
紹介状作成1回700円
セカンドオピニオン2か所3,660円
サプリメント継続155,500円
交通費継続39,760円
鍼灸継続79,500円
その他27,760円
合計1,044,580円

表で見ると「採卵だけではなかった」

一覧表を見ると、「採卵が一番高い」ということはすぐに分かります。
実際、採卵だけで約53万円かかりました。

しかし、私が集計して驚いたのは、採卵以外の支出も決して少なくなかったことです。例えば、

  • サプリメント:約15万円
  • ERA/EMMA/ALICE検査:約12万円
  • 鍼灸:約8万円
  • 転院後の初期検査:約7万円

さらに交通費なども積み重なると、治療費以外にも、こんなにお金がかかっていたんだ。と改めて実感しました。
治療を始める前は、「採卵費用だけ準備しておけば大丈夫。」
そう思っていました。

でも実際には、毎月少しずつ積み重なる支出が、家計には想像以上の負担になっていたのです。

この時点で私が一番伝えたいこと

この記事を読んで、「100万円もかかるなんて…」と不安になった方もいるかもしれません。
でも、私が一番伝えたいのは、「必ず100万円かかる」ということではありません。

人によって治療内容も回数も違います。
大切なのは、想像していた金額より高くなる可能性があるという前提で準備をしておくことです。

私自身、「30万円くらいかな」と考えていたからこそ、実際とのギャップに戸惑いました。
だからこそ、これから治療を始める方には、費用の全体像を知ったうえで、納得してスタートしてほしいと思っています。


採卵だけじゃなかった。100万円を超えた本当の理由

費用一覧を見ると、「採卵が一番高いんだ」と思われる方が多いかもしれません。
もちろん、その通りです。
私の場合、採卵4回でかかった費用は525,550円でした。
総額の半分以上を占めています。

ただ、実際に治療を経験して感じたのは、100万円を超えた理由は、採卵だけではありませんでした。

一番衝撃だったのは「先進医療」の領収書

私が特に驚いたのは、ERA/EMMA/ALICE検査を受けたときです。
診察が終わり、会計で渡された領収書を見ると、124,000円。
思わず、「見間違いかな?」と思いました。

それまでにも採卵で高額な支払いは経験していましたが、一度に10万円を超える支払いは、やはり大きな衝撃でした。
ERA/EMMA/ALICE検査は先進医療のため、自費での支払いになります。

また、採卵でも、タイムラプス培養などの先進医療を選択すると、保険適用部分とは別に自己負担が発生します。
私は、「保険適用になったから安心」と思っていました。
でも実際には、保険適用=すべて3割負担になるわけではないということを、このとき初めて実感しました。

先進医療や自費診療は高額療養費制度の対象外です。
内容や費用は医療機関によって異なります。

「採卵費用」だけを見ていた自分に気付いた

治療を始める前の私は、ネットで検索するときも、

  • 採卵はいくら?
  • 体外受精はいくら?

ばかり調べていました。

だから、採卵費用だけ準備しておけば何とかなると思っていたのです。
でも現実は違いました。

採卵の前後には、

  • 診察
  • 超音波検査
  • 注射
  • 血液検査

などが何度もあります。

さらに、保険適用外の検査や先進医療を選択すると、支払いは一気に増えていきます。
「採卵1回○万円」という情報だけでは、実際に家計から出ていく金額は分かりませんでした。


意外と大きかった「見えない支出」

100万円を超えた理由は、高額な治療費だけではありません。
私が振り返ってみて、「想像以上だった」と感じた支出があります。

サプリメント|「少しでもできることをしたい」という気持ち

2025年にサプリメントへ使った金額は、155,500円でした。
最初は、「葉酸だけ飲めばいいかな。」と思っていました。

でも治療が長くなるにつれて、「卵子の質に良いと言われているもの」「先生から勧められたもの」「ネットで見つけたもの」などが少しずつ増えていきました。

もちろん、すべてが必要だったとは言い切れません。
今振り返ると、「少しでも可能性を上げたい。」という気持ちが大きかったのだと思います。

不妊治療は、努力した分だけ結果が出るとは限りません。
だからこそ、「できることは全部やりたい」という心理になりやすいと感じました。

鍼灸|「何もしない後悔」を減らしたかった

鍼灸にかかった費用は、79,500円でした。
医学的な効果についてはさまざまな考え方がありますが、私自身は、「後から後悔したくない。」という気持ちで通っていました。

「もし受けなかったことで後悔したら…」そんな不安があったからです。
結果につながるかどうかは分かりません。
それでも、自分が納得して治療を続けるための選択だったと思っています。

交通費|一回は小さくても、積み重なると大きい

交通費は、39,760円でした。
1回ごとの電車代を見ると、「そこまで高くない」と思っていました。
でも通院は一度では終わりません。

採卵周期になると、急に受診が必要になることもあります。
何度も通ううちに、交通費だけで約4万円になっていました。
治療費ばかりに目が向きがちですが、こうした細かな支出も、家計には確実に影響していました。

転院にはお金がかかった。でも後悔はありません

私の場合、採卵を3回行ったあと、転院を決断しました。
転院では、紹介状の作成費用や、夫婦での初期検査、セカンドオピニオンなど、新たな費用がかかりました。
正直、「またお金がかかる…」という気持ちはありました。

それでも今振り返ると、転院に使ったお金は、払って良かったお金だと思っています。

不妊治療は、何年も続けられるものではありません。
特に年齢を重ねると、時間そのものが限られています。
だから私は、少し費用がかかったとしても、自分が納得できるクリニックで治療を受けることを選びました。

結果がどうなるかは誰にも分かりません。
それでも、「あのとき転院しておけば良かった」という後悔はしたくなかったのです。

この時期に私が感じたこと

100万円という金額だけを見ると、とても大きく感じると思います。
でも実際に一番苦しかったのは、金額そのものではありませんでした。

「次はあといくら必要なんだろう。」「この支払いは、いつまで続くんだろう。」
終わりが見えないこと。

これが、お金の面でも精神的な負担になっていたと感じています。
だからこそ私は、治療を始める前に、高額療養費制度や医療費控除などの制度を知り、家計の見通しを立てておくことが大切だと強く思うようになりました。


お金以上につらかったのは「終わりが見えないこと」でした

この記事では、2025年に実際にかかった費用を公開してきました。
合計金額は、1,044,580円。

数字だけを見ると、「高い」という印象を受ける方が多いと思います。
もちろん私自身も、ここまでかかるとは思っていませんでした。
でも、今振り返って感じるのは、一番つらかったのは、お金そのものではなかったということです。

「あといくら必要なのか分からない」という不安

不妊治療には、「これだけ払えば終わり」というゴールがありません。

  • 採卵があと何回必要なのか。
  • 移植は何回になるのか。
  • 次の治療で結果が出るのか。

誰にも分かりません。

だから私は、毎月支払いをするたびに、「来月はいくら必要なんだろう。」「この状態があと半年続いたら?」
そんなことばかり考えていました。

不妊治療は、「出口のないトンネル」と表現されることがあります。
私は、その言葉はメンタルだけではなく、お金についても同じだと感じています。

毎月少しずつ貯金が減っていく。
でも年齢を考えると、「今は治療を続けるしかない。」
その葛藤が、一番苦しかったように思います。


そんな私を支えてくれたのは「制度」と「備え」でした

不安をゼロにすることはできませんでした。
それでも、「知っていて良かった。」と思えることがいくつもあります。

高額療養費制度は、最初に知っておきたかった制度

もし一つだけ、治療を始める前の自分に教えられるなら、私は迷わず高額療養費制度を最初に調べて。と言います。

もちろん、先進医療や保険適用外の検査は対象外です。
それでも、保険適用分には毎月の自己負担額に上限があります。

つまり、先進医療など保険適用外の費用だけ把握できれば、「今月は大体これくらい必要だな」という見通しが立てやすくなります。
私自身、この制度を早く知っていれば、最初の頃の漠然としたお金の不安は、もっと小さくできたと思っています。

高額療養費制度について、実際に私が利用したときの流れや自己負担額を詳しく紹介しています。

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医療保険は「入っていて良かった」と思えました

不妊治療では、「医療保険は必要なの?」という疑問を持つ方も多いと思います。
私も治療を始めるまでは、何年も保険料を払い続けながら、一度も給付金を受け取ったことがありませんでした。
正直、「掛け捨てになっているな」と思ったこともあります。

でも、不妊治療を始めてからは違いました。
私が加入していた医療保険では、採卵や移植、先進医療が給付対象になっていたため、経済的な負担だけでなく、もしまた採卵になっても、少しは助けてもらえる。という安心感につながりました。

もちろん、保険の内容によって給付対象は異なります。
すべての方に必要とは言えません。
それでも私にとっては、「加入していて良かった」と心から思えた出来事でした。


今振り返って、「やって良かった」と思うこと

約100万円の支払いを経験した今、「これだけはやっておいて良かった。」と思うことがあります。

① 治療費のために貯金をしていたこと

不妊治療は、身体だけでなく、お金との戦いでもあります。
もし十分な貯金がなければ、「続けたいけど、続けられない」という状況になっていたかもしれません。
だからこそ、生活防衛資金を確保しておくことは、本当に大切だと感じました。

② 固定費を見直したこと

治療を始めてからは、旅行の回数を減らしたり、毎月の固定費を見直したりして、少しでも治療費に回せるお金を増やすことを意識しました。
生活を我慢するというより、今は優先順位を変える時期だと考えるようにしていました。

③ 転院を決断したこと

転院には、検査代や紹介状代など、新たな費用がかかりました。
それでも、私は転院して本当に良かったと思っています。

不妊治療には、誰にでも平等に時間があるわけではありません。
だからこそ、少し費用がかかっても、自分が納得できるクリニックで治療を受けることには、お金を使う価値があったと感じています。


これから不妊治療を始める方へ、私が伝えたいこと

もし今、治療費が不安でこの記事を読んでくださっているなら、一つだけお伝えしたいことがあります。
不妊治療は、決して安いものではありません。

でも、「知らないまま始めること」と、知ったうえで始めることでは、安心感が大きく違います。
私自身、治療を始める前に、

  • 高額療養費制度
  • 医療費控除
  • 医療保険の給付内容
  • 自治体の助成金

をもっと詳しく知っていたら、ここまでお金に振り回されることはなかったかもしれません。

だからこのブログでは、私が実際に経験したことをもとに、「もっと早く知りたかった」と思った情報を、一つずつ記事にまとめています。


まとめ|100万円を超えたからこそ伝えられること

2025年、私が不妊治療にかけた費用は、1,044,580円でした。
治療を始める前は、「保険適用なら30万円くらいかな」と、なんとなく考えていました。
だからこそ、100万円を超えたときの衝撃は今でも忘れられません。

しかし、その経験を通して私が一番学んだのは、不妊治療は「お金を準備すること」だけではなく、「情報を準備すること」も同じくらい大切だということです。

制度を知ること。
家計を整えること。
必要なら転院も選択肢に入れること。
そして、自分が納得できる治療を受けること。

その積み重ねが、治療を続ける支えになりました。

この記事で紹介した金額は、あくまで私の体験です。
それでも、この実体験が、これから不妊治療を始める方や、今まさに費用への不安を抱えている方にとって、「こんなケースもあるんだ」と将来を考える材料になれば、とても嬉しく思います。

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この記事を書いた人

「なぎ」

30代でAMH0.6(卵巣予備能が低い状態)と診断され、不妊治療を開始。
採卵や転院を経験し、保険適用後も総額100万円を超える治療費を経験しました。

このブログでは、自身の体験と、公的機関が公開している制度情報をもとに、不妊治療のお金・制度・仕事との両立・ライフプランについて発信しています。

専門家ではありませんが、一人の当事者として、「もっと早く知っていれば」と感じたことを、これから治療を始める方にも分かりやすく届けたいという思いで記事を書いています。

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