前回の記事で、不妊治療の痛手をカバーするために「少額でもいいから今すぐ新NISAを始めるべき」とお話ししました。

とはいえ……
「毎月の治療費が高すぎて、投資に回すお金なんてない!」
「これ以上、食費や趣味を削るような『我慢の節約』はストレスが溜まるから無理!」
そう思われた方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えします。
新NISAの軍資金を作るために、食費を切り詰めたり、大好きなカフェ代を我慢したりする必要は一切ありません。
感情論の節約は長続きしませんし、ただでさえメンタルを削られがちな不妊治療中にこれ以上のストレスを抱えるのは逆効果です。
狙うべきは、「一度見直せば、あとは何もしなくても自動的に毎月数千円〜数万円が浮き続ける固定費の削減(仕組み化)」です。
この記事では、損をしたくない30代・40代の女性に向けて、データとロジックに基づいた「賢く手堅い資金捻出術」を解説します。
根性論はNG!なぜ「変動費」ではなく「固定費」を削るべきなのか?
節約と聞くと、「自炊を徹底する」「エアコンをこまめに消す」といった、日々の行動を制限する「変動費の節約」を思い浮かべる人が多いです。
もちろんこういった日々の積み重ねも大切ですが、ロジカルに考えると、実はあまり効率が良くありません。
- 変動費の節約: 毎日我慢が必要な割に、浮くお金は数百円〜数千円。ストレスが溜まり、不妊治療中のデリケートなメンタルには酷です。
- 固定費の削減: 最初の一度の「事前準備(手続き)」だけ頑張れば、翌月からは生活の満足度を1ミリも落とさずに、毎月数千円〜数万円が自動で浮き続ける。
不妊治療と仕事を両立し、時間もエネルギーも限られている私たちだからこそ、エネルギーの使い道は「固定費一択」になります。
では、具体的にどこから手をつければいいのか、即効性の高い3つのポイントを解説します。
【ステップ1】民間保険の「重複」をロジカルに仕分けする(月3,000円〜1万円削減)
まず最初に見直すべき項目は、毎月払っている「民間の生命保険や医療保険」です。
不妊治療が始まると、将来への不安から「もっと手厚い保険に入り直すべき?」と考えがちですが、実はここに大きな罠(損)が隠れています。
日本には「高額療養費制度」という公的医療保険制度があります。
これにより、保険適用の不妊治療であれば、一般的な収入の方なら月の自己負担額は約8万円程度に抑えられる仕組みになっています。
つまり、「公的制度でカバーされているリスクに対して、民間の保険で二重にお金を払っている(過剰保障)」状態になっているケースが多いです。
⚠️ ただし、不妊治療ならではの注意点も!
一方で、体外受精などでは「先進医療」が使われることがよくあります。
(例:タイムラプス、PICSI(ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術)など)
これら先進医療は高額療養費制度の対象外(10割自己負担)となるため、高額です。
そのため、民間の医療保険に「先進医療特約」が入っているかを確認することが極めて重要になります。
💡私の実体験
私は実際に体外受精を経験した際、この「先進医療特約」にかなり救われました。
必要な保障はしっかり残し、不要な保障だけを削るのが賢い選択です。
保険見直しのロジック
- 特約で「これ、本当に必要?」という不要なオプションが付いていないか?
- 「先進医療特約」など、利用する可能性が高い治療の保障はしっかり入っているか?
これらを仕分けるだけで、毎月の保険料が数千円安くなり、同時にこれからの治療費への正しい備えを作ることができます。
💡損しないためのアドバイス
保険の約款(説明書)は複雑で、自分で判断すると必要な保障まで削ってしまうリスクがあります。
無駄なく最適化するなら、プロのFP(ファイナンシャルプランナー)に「高額療養費制度や不妊治療を前提として、不要な分だけを削りたい」とロジカルに相談するのが確実です。
【ステップ2】スマホを「格安SIM・新プラン」へ乗り換える(夫婦で月5,000円〜1万円削減)
もし、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の通常プランをそのまま使い、毎月スマホ代に7,000円以上払っているなら、今すぐ見直してください。
一番簡単で即効性のあるポイントです。
「格安SIMにすると電波が悪くなりそう…」というのは一昔前の話です。
現在、大手キャリア自身が提供している格安プラン(ahamo、LINEMO、povo)や、大手回線をそのまま使う主要格安SIM(UQモバイル、ワイモバイルなど)であれば、通信速度や通話品質はほぼ変わらないまま、月額料金を2,000円〜3,000円台に抑えることが可能です。
| プランの比較 | 毎月のスマホ代(1人あたり) |
| 大手キャリア(通常プラン) | 月約8,000円 |
| 格安プラン・格安SIM | 月約3,000円 |
| 生み出せる差額 | 毎月5,000円の浮き(夫婦なら月10,000円!) |
これだけで、新NISAの積立資金(月5,000円〜1万円)が綺麗に捻出できます。
💡私の実体験
ちなみに私は「UQモバイル」を利用しており、スマホ代は月額約2,000円です。
電波のストレスもなく、大幅な固定費の削減に成功しています。
スマホのギガ数や通話頻度を分析し、自分に最適なプランへWebからサクッと変更しましょう。
【ステップ3】「休眠サブスク」の断捨離(月1,000円〜3,000円削減)
「月額数百円だから」と放置しているサブスクリプション(定額サービス)はありませんか?
- 最近全く見ていない動画配信サービス(Netflix、U-NEXT、Amazonプライムなど)
- 通う頻度が落ちているジム
- 使っていないクレジットカードの年会費(月換算すると数百円のコスト)
これらは「1回分のランチ代より安いし…」と油断しがちですが、年間で計算すると数万円単位の損失です。
クレジットカードの明細を直近3ヶ月分引っ張り出し、「過去3ヶ月間、一度も使わなかったサブスク」は一律で解約しましょう。
💡私のマイルール
私は「1ヶ月以上全く見ていない動画配信サービスは一度解約する」というルールを自分に設けています。
もしまた見たい動画が出てきたら、そのタイミングで再度契約すればいいだけなので、無駄な引き落としが一切なくなりました。
仕上げ:浮いたお金を「新NISA」に自動連携させて仕組み化する
固定費の見直しによって、無事に月5,000円〜1万円のお金を生み出すことができたら、最後の仕上げです。
この浮いたお金を、「銀行口座にそのまま残しておいてはいけません」。
なぜなら、口座にあると「今月は治療費がかさんだから…」と、結局使ってしまうからです。
賢い方法は、「固定費が安くなった初月から、その金額分をそのまま新NISAの自動積立に設定すること」です。
- 固定費の見直しで口座から引き落とされる額が減る
- 減った分と同額を、証券口座での「クレカ積立」や「自動引き落とし」に設定する
こうすることで、あなたの家計の「支出の総額」は1円も変わっていないのに、裏側で毎月自動的に資産が積み上がっていく「マネーシステム」が完成します。
まとめ:最初の「手続き」だけ頑張れば、未来のゆとりは作れる
不妊治療はお金がかかります。
だからといって将来の資産形成を諦める必要はありません。
- 我慢する節約(変動費)ではなく、仕組みを変える削減(固定費)を狙う
- まずは「民間保険の重複チェック(先進医療特約の確認)」と「スマホの格安プラン化」から着手する
- 浮いたお金は「新NISAへ自動積立」する
今週末、まずはクレジットカードの明細を見る、あるいは無料の保険相談を予約するという「最初の事前準備」から一歩を踏み出してみませんか?
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