前回の記事では、不妊治療の泥沼化を防ぐために、絶対に手をつけてはいけない「聖域資産(防衛ライン)」を決める重要性をお話ししました。

「重要性は分かったけれど、じゃあ具体的に我が家の場合はいくら残せばいいの?」と感じた方も多いのではないでしょうか。
「お金の計算」と聞くと、1円単位で家計簿をつけるような細かい作業を想像して、頭が痛くなるかもしれません。でも、安心してください。そんな細かい作業は必要ありません!
私たちが知りたいのは、細かい端数ではなく「大枠で絶対に間違えない、我が家の防衛ライン」です。
ざっくり計算で、誰でも今週末にできる「聖域資産のあぶり出し5ステップ」を解説します。
ノートと電卓を用意して、一緒にやってみましょう!
【実践】聖域資産をあぶり出す5つのステップ
STEP 1:今の「総資産」を10万円単位で書き出す
まずは、夫婦の財布(口座)にあるお金の総額をざっくり把握します。
- メインの銀行口座の残高
- 新NISAやiDeCo、株などの投資信託(今解約したらいくらになるかの時価)
- タンス貯金やその他の貯蓄
これらを足して、「今、我が家には動かせるお金が全部で〇〇〇万円ある」というスタート地点を10万円単位でメモします。
STEP 2:3〜5年以内に使う「確定出費」を引き算する
総資産の中から、近いうちに「妊活や老後とは関係なく、確実に消えるお金」をあらかじめキープしておきます。
- 車の買い替え、車検費用
- 賃貸の更新料、数年以内の引っ越し費用
- どうしても外せない旅行やライフイベント代
「総資産 〇〇〇万円」ー「確定出費 〇〇万円」を引いた残りが、これからの人生の自由枠になります。
STEP 3:自分たちの「老後資金」を100万円単位で見積もる
ここが一番大切です。もし子どもがいない人生(DINKS)になった場合、または高齢出産になった場合、どちらの未来に進むとしても「自分たちの老後資金」は死守しなければなりません。
まずは、世間でよく言われる「老後2,000万円」を基準にしてみましょう。 そこから、「退職金は出そうか?」「将来もらえる年金はいくらくらいか?」を夫婦で話し合い、「我が家は定年までに最低〇〇〇〇万円は必要だよね」というゴールを、100万円単位の大雑把さで構わないので合意します。
STEP 4:「今すぐ不妊治療に使えるリアルな上限」を出す
ステップ1〜3の数字を、以下の数式に当てはめます。
総資産(STEP1)ー 確定出費(STEP2)ー 老後への積立目標(STEP3から逆算)= 「今、本当に使っていいお金」
この計算で残った金額こそが、あなたの家計を1ミリも傷つけずに、不妊治療や新NISAへの投資に回せる「本当の余剰資金」です。
STEP 5:「不妊治療」と「新NISA」に予算を分配する
ステップ4で出た余剰資金を、すべて不妊治療に突っ込むのはおすすめしません。未来の安心(新NISAでの複利運用)にも少し回すべきです。
例えば、余剰資金が300万円あったとしたら、
- 100万円: 新NISAに回して、将来のためにほったらかしで増やす
- 200万円: 不妊治療の「最終防衛ライン(聖域資産)」とする
このように、あらかじめ「これ以上は絶対に不妊治療には使わない」という上限を、数字として確定させます。
計算してみて「足りない…」「不安…」となった時の処方箋
「計算してみたけれど、思ったより治療に回せるお金が少なかった」 「そもそも、ステップ3の『老後資金』の計算がこれで合っているのか自信がない」
そう思われた方も多いと思います。
不妊治療のやめ時や予算を決める上で、一番怖いのは「間違った計算のまま突き進んで、後から『こんなはずじゃなかった』と後悔すること」です。
大枠の金額は自分で把握できても、「自分たちの年金は実際いくらもらえるのか」「今の働き方を続けた場合、新NISAにいくら回せば老後は安心なのか」という細かい不確定要素は、どうしても個人ではじき出すのが難しい部分だからです。
まとめ:最後の「答え合わせ」はプロに頼るのが一番損しない
我が家のざっくりとした防衛ラインが見えてきたら、仕上げとしてプロのFP(ファイナンシャルプランナー)に一度、答え合わせをしてもらうことをおすすめします。
車の運転で言えば、自分で地図(予算)を描いたあとに、プロに「このルートで事故(老後破綻)を起こさずに目的地に着けるか?」を確認してもらうようなものです。
FPさんに相談すると、
- 今の年齢と収入から、将来もらえる「リアルな年金・退職金額」
- 不妊治療に〇〇万円使っても、老後が破綻しないかどうかの「精密なシミュレーション」
- 今の家計から、我慢ゼロで新NISAに回せる「隠れた余剰資金のあぶり出し」
これらを、客観的なデータ(ライフプラン表)として出してもらえます。
自分たちだけで悩んでいると、どうしても「本当にこれで足りるのかな……」と不安が消えませんが、プロの太鼓判があれば、「よし、我が家はあと〇〇万円までは後悔なく治療に全力を注ごう!」と、迷いなく進むことができます。
未来の大きな損を防ぎ、夫婦で納得して次のステップへ進むために、まずは無料のFP相談で「我が家の防衛ラインの答え合わせ」をしてみませんか?
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