「貯金を増やしたいけれど、何を節約すればいいのかわからない」
「節約を意識すると、好きなことまで我慢してしまう」
「夫婦でお金の使い方に違いがあり、どこまでお金をかけてよいのか迷う」
このように感じたことはありませんか?
将来に備えて貯金することは大切ですが、すべての支出を減らそうとすると、日々の暮らしが窮屈になってしまうことがあります。
一方で、何となくお金を使い続けていると、必要なときに貯金ができなかったり、本当に大切にしたいことにお金を使えなくなったりする可能性もあります。
そこで考えたいのが、お金をかけるものと、節約するものをあらかじめ決めておくことです。
夫婦で暮らしている場合は、お互いが何を大切にしているのかを共有しておくと、お金の使い方について話し合いやすくなります。
この記事では、夫婦でお金をかけるもの・かけないものを決める方法や、暮らしの満足度を保ちながら家計を管理するためのポイントを紹介します。
お金をかけるもの・かけないものを決めるメリット
1. 節約することへのストレスを減らせる
節約というと、外食を控えたり、趣味に使うお金を減らしたり、とにかく支出を抑えることを考えがちです。
しかし、すべての支出を減らそうとすると、楽しみまで失われてしまうことがあります。
例えば、旅行が好きな人にとっては、旅行の費用を削ることが大きなストレスになるかもしれません。一方、普段の買い物では、ブランドや価格にこだわらず、必要なものを選べる人もいます。
このように、自分にとって価値のある支出は人それぞれです。
あらかじめお金をかけたいものを決めておけば、必要以上に我慢することなく、優先度の低い支出を見直しやすくなります。
2. 本当に必要なものにお金を使いやすくなる
限られた収入のなかで、すべての希望をかなえることは簡単ではありません。
だからこそ、何にお金を使いたいのかを考えることが大切です。
例えば、次のような優先順位が考えられます。
- 健康を維持するための食事や運動
- 仕事や家事の負担を減らすためのサービス
- 夫婦で楽しむ旅行や外食
- 将来に備えるための貯金
- 趣味や自分の時間を楽しむための費用
すべてを同じように優先する必要はありません。
自分たちが大切にしたいものを整理しておくと、買い物やサービスの契約で迷ったときにも、判断しやすくなります。
3. 夫婦のお金に関するすれ違いを防ぎやすくなる
夫婦で生活していると、お金の使い方に違いが出ることがあります。
例えば、一方は食事や旅行にお金をかけたいと考えていても、もう一方はできるだけ貯金を増やしたいと考えているかもしれません。
どちらの考え方が正しいというわけではありません。
大切なのは、お互いの価値観を理解し、家計全体のなかで折り合いをつけることです。
何にお金をかけたいのか、どこなら節約できそうなのかを話し合っておくと、買い物や大きな出費の際にも判断基準を共有できます。
お金をかけるもの・かけないものの具体例
まずは、日々の暮らしのなかで、どのような支出を優先するか考えてみましょう。
ここで紹介するのは、あくまでも一例です。何を大切にするかは、収入や家族構成、生活環境、価値観によって異なります。
お金をかけることを検討したいもの
1. 健康や日々の生活に必要なもの
健康や生活の快適さに関わる支出は、単純に安さだけで判断しないことが大切です。
例えば、食事に必要な食材や、体調に合わせた日用品、長く使う寝具などが挙げられます。
もちろん、高価なものを選べば必ず満足できるとは限りません。
自分たちにとって必要な機能や品質を考え、その条件を満たすものを選ぶと、無理なく支出を調整できます。
2. 時間や負担を減らせるもの
仕事や家事で忙しい場合は、時間や労力を減らせるサービスにお金を使うという考え方もあります。
例えば、次のようなものです。
- 時短につながる家電
- 日用品や食料品の配送サービス
- 状況に応じた家事代行サービス
- 家事の負担を減らせる便利な道具
これらは、利用する頻度や費用によって、便利さに対する満足度が変わります。
購入や契約をする前に、どれくらい負担が減りそうか、費用に見合う価値があるかを考えてみましょう。
3. 夫婦で楽しむ時間や趣味
夫婦で楽しむ時間や、それぞれの趣味も、大切にしたい支出のひとつです。
例えば、旅行や外食、映画、趣味に使う費用などが考えられます。
貯金を優先するあまり、楽しみをすべて我慢してしまうと、長く続けることが難しくなる場合があります。
将来のための貯金と、今の暮らしを楽しむためのお金の両方を考え、無理のない範囲で予算を決めておくとよいでしょう。
節約を検討しやすいもの
1. 使用頻度が低いサブスクリプション
動画配信や音楽配信などのサブスクリプションは、契約したまま利用頻度が減っていることがあります。
月額料金が小さくても、複数のサービスを契約していれば、年間ではまとまった金額になります。
定期的に契約内容を確認し、あまり利用していないものがあれば、解約やプラン変更を検討してみましょう。
ただし、家族で共有しているサービスなどは、ほかの人の利用状況も確認してから判断することが大切です。
2. 何となく続けている買い物
日々の買い物のなかには、習慣になっているものもあります。
例えば、必要なものがないのに立ち寄るお店や、セールだからという理由で購入する商品などです。
買い物をすべて我慢する必要はありませんが、購入前に「本当に必要か」「家に似たものがないか」と考えるだけでも、不要な支出を減らせる可能性があります。
購入するか迷ったときは、いったん保留にして、必要性を改めて考える方法もあります。
3. 必要以上に高いプランや契約
スマートフォンやインターネット回線などは、現在の使い方に対して契約内容が合っていない場合があります。
例えば、データ通信量が少ないのに大容量のプランを利用している場合や、使っていないオプションが付いている場合です。
契約内容や利用状況を確認し、自分たちに合ったプランに変更できないか検討してみましょう。
ただし、料金だけで判断すると、通信品質やサポート、割引条件などで不便が生じる可能性もあります。変更前に条件を比較することが大切です。
夫婦でお金の優先順位を決める4つのステップ
具体的に何にお金をかけるかを決めるときは、次の4つのステップで整理してみましょう。
ステップ1. お互いが大切にしたいことを書き出す
最初に、夫婦それぞれが、お金をかけたいものや大切にしたい時間を書き出します。
例えば、次のような項目です。
- 食事や食材
- 旅行やレジャー
- 趣味
- 仕事や家事を楽にするもの
- 身だしなみや衣服
- 将来のための貯金
この段階では、相手の意見を否定せず、まずは自分の希望を整理することが大切です。
自分では節約できると思っていたものが、相手にとっては大切な支出かもしれません。
お互いの考えを知ることが、優先順位を決める第一歩になります。
ステップ2. 毎月必要なお金と貯金額を確認する
次に、生活に必要な支出と、将来に備えるためのお金を確認します。
例えば、次のような項目です。
- 家賃や住宅ローン
- 食費や水道光熱費
- 通信費や保険料
- 日用品費
- 毎月の貯金額
- 税金や年払いの契約など、定期的に発生する支出
お金をかけたいものがたくさんあっても、家計に余裕がなければ、すべてを実現するのは難しい場合があります。
まずは必要な支出と貯金の目安を把握し、そのうえで自由に使える金額を考えましょう。
貯金額をまだ決めていない場合は、関連記事「毎月の貯金額はどう決める?無理なく続ける予算の立て方」も参考にしてください。
ステップ3. お金をかけるものと見直すものを分ける
お互いの希望と家計の状況を確認したら、支出を大きく3つに分けてみます。
優先してお金を使いたいもの
健康や生活の快適さ、夫婦の楽しみなど、自分たちにとって価値が高いと感じるものです。
できるだけ費用を抑えたいもの
必要ではあるものの、品質やサービス内容を確認しながら、より負担の少ない方法を選べるものです。
必要性を見直したいもの
利用頻度が低い契約や、なくても困らない買い物などです。
このように分類すると、すべての支出を一律に減らすのではなく、優先順位に合わせて家計を調整しやすくなります。
ステップ4. 定期的に見直す
一度決めた優先順位は、ずっと同じである必要はありません。
仕事や生活環境が変わったり、将来の予定が変わったりすれば、お金をかけたいものも変化します。
例えば、以前は旅行を優先していたけれど、近いうちに大きな出費が予定されているため、しばらく貯金を優先するという選択もできます。
反対に、家計に余裕ができたときには、趣味や旅行などに使う予算を増やすことも考えられます。
月に1回程度、家計の状況と今後の予定を確認しながら、必要に応じて調整していきましょう。
夫婦でお金の使い方が違うときはどうする?
夫婦でお金の優先順位が異なることは、珍しいことではありません。
大切なのは、どちらか一方の考え方に合わせるのではなく、お互いが納得できるルールをつくることです。
相手の価値観を否定しない
自分にとって必要のないものでも、相手にとっては大切なものかもしれません。
例えば、趣味にお金を使うことを無駄だと感じる人もいれば、日々の楽しみとして必要だと感じる人もいます。
最初から「そんなものにお金を使わなくてもいい」と否定するのではなく、なぜ大切なのかを聞いてみましょう。
相手の価値観を知ることで、節約できる部分と大切にしたい部分を分けやすくなります。
自由に使えるお金を決める
夫婦で家計を管理する場合は、生活費や貯金とは別に、それぞれが自由に使えるお金を設定する方法もあります。
例えば、毎月の予算のなかで一定額を個人の趣味や買い物に充てるようにすれば、細かい支出について毎回相談する負担を減らせます。
ただし、金額は家計の状況や収入、夫婦の考え方に合わせて決めることが大切です。
無理に同じ金額にするのではなく、家計全体の負担や公平感について話し合って決めましょう。
大きな買い物は事前に相談する
日常的な買い物と違い、高額な家電や家具、旅行などは家計に与える影響も大きくなります。
そのため、一定額以上の買い物は事前に相談するなど、夫婦でルールを決めておく方法もあります。
具体的な金額は家庭によって異なりますが、お互いが納得できる基準を設けておくと、購入後のすれ違いを防ぎやすくなります。
夫婦でお金のルールを決める方法については、「夫婦でお金の話をするには?家計のルールを決める7つのポイント」も参考にしてください。
節約と暮らしの満足度を両立するために
お金をかけるもの・かけないものを決めるときは、節約額だけで判断しないことも大切です。
例えば、安い商品を選んでも、すぐに壊れて買い直すことになれば、結果的に費用がかさむ場合があります。
一方で、高価な商品でも、使用頻度が低ければ、価格に見合う満足感を得られないかもしれません。
買い物をするときは、価格だけでなく、使用頻度や品質、長く使えるかどうかも含めて考えてみましょう。
また、節約を頑張りすぎて、日々の生活が苦しくなっていないか振り返ることも必要です。
家計管理の目的は、ただ支出を減らすことではありません。
将来に備えながら、今の暮らしでも自分たちが大切にしたいことを実現できるように、お金の使い方を整えていくことです。
まとめ|夫婦で大切にしたいものを考えてお金を使おう
お金をかけるもの・かけないものを決めておくと、何でも我慢するのではなく、自分たちにとって価値のあるものを大切にしながら家計を管理しやすくなります。
今回紹介したポイントを振り返ります。
- お金をかけたいものと節約したいものを書き出す
- 毎月必要な生活費と貯金額を確認する
- 支出を優先順位に合わせて分類する
- 夫婦でお互いの価値観を共有する
- 生活環境や家計の状況に応じて定期的に見直す
夫婦でお金の使い方が違っていても、必ずしもどちらかが間違っているわけではありません。
お互いが大切にしたいことを理解し、家計のなかで優先順位を決めていくことが大切です。
まずは、夫婦それぞれが「これにはお金をかけたい」「ここは節約できそう」と思うものを、ひとつずつ書き出すことから始めてみてはいかがでしょうか。

