毎月の貯金額はどう決める?無理なく続けるための予算の立て方

毎月の貯金額はどう決める?無理なく続けるための予算の立て方 家計管理

「毎月いくら貯金すればいいのかわからない」「貯金したいけれど、月によって出費が違って思うように貯まらない」と悩んでいませんか?

将来に備えて貯金をしたいと思っていても、最初から高い目標を設定すると、生活費が足りなくなったり、途中で貯金を取り崩したりすることがあります。

毎月の貯金額を決めるときに大切なのは、周りの人の貯金額や一般的な目安に合わせることではなく、自分たちの収入と支出に合った金額を設定することです。

この記事では、毎月の貯金額を決める手順や、無理なく続けるための予算の立て方、貯金が難しい月の考え方について紹介します。

毎月の貯金額に正解はある?

毎月の貯金額は、すべての人に共通する正解があるわけではありません。

同じ収入でも、家賃や住宅ローンの有無、家族構成、住んでいる地域、将来の予定などによって、貯金に回せる金額は変わります。

そのため、「毎月必ず収入の20%を貯金する」といった目標が、すべての家庭に合うとは限りません。

大切なのは、現在の生活を維持しながら、将来必要になるお金も少しずつ準備できる金額を考えることです。

まずは現在の家計を把握する

貯金額を決める前に、毎月どのくらいのお金が入ってきて、何にいくら使っているのかを確認しましょう。

確認したい項目は、次の3つです。

  • 毎月の手取り収入
  • 家賃や通信費などの固定費
  • 食費や日用品費などの変動費

最初から細かく分類する必要はありません。銀行口座の入出金履歴やクレジットカードの明細、家計簿アプリなどを使い、まずは直近1〜3か月程度の支出を確認すると、普段のお金の使い方が見えてきます。

支出を把握していないまま貯金額を決めると、生活費が不足してしまうこともあります。まずは現状を知るところから始めましょう。

毎月の貯金額を決める4つのステップ

ステップ1:毎月の手取り収入を確認する

最初に、毎月使えるお金を確認します。

会社員の場合は、基本的に税金や社会保険料などが差し引かれた後の手取り収入を基準に考えます。

夫婦で家計を管理している場合は、生活費に使う収入をどのように考えるかも確認しておきましょう。

ボーナスがある場合は、毎月の貯金額を考える際に、ボーナスを当てにしすぎないこともポイントです。

ボーナスは会社の業績や勤務状況などによって変わる可能性があります。毎月の生活費や基本的な貯金は月々の収入で考え、ボーナスは臨時の出費や大きな目標に向けた貯金などに活用すると、家計の見通しを立てやすくなります。

ステップ2:毎月必ずかかる支出を整理する

次に、毎月の生活に必要な支出を整理します。

例えば、次のような項目です。

  • 家賃・住宅ローン
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 保険料
  • 食費
  • 日用品費
  • 交通費
  • その他、毎月必要になる支出

このとき、支出を固定費と変動費に分けると整理しやすくなります。

固定費は、家賃や通信費、保険料など、毎月ほぼ決まった金額がかかる支出です。一方、変動費は、食費や日用品費、交際費など、月によって金額が変わりやすい支出です。

変動費は、1か月分だけでは実際の支出を判断しにくい場合があります。可能であれば複数月の明細を確認し、普段の生活に必要な金額を把握しましょう。

ステップ3:近い将来に必要なお金も考える

毎月の支出だけでなく、数か月後や数年後に必要になるお金も考えておきましょう。

例えば、次のような支出があります。

  • 家電や家具の買い替え
  • 自動車の維持費や車検費用
  • 旅行や帰省の費用
  • 冠婚葬祭の費用
  • 引っ越しや住宅関連の費用
  • 将来のライフイベントに備えるお金

こうした支出は、毎月必ず発生するわけではありません。しかし、必要になったときにまとまった金額が出ていくことがあります。

そこで、年に一度程度発生する支出も年間の見込み額を考え、毎月少しずつ準備する方法があります。

例えば、1年後までに12万円必要になる予定がある場合、単純計算では毎月1万円ずつ積み立てることになります。

このように、将来の支出を月々の予算に組み込んでおくと、急な出費によって貯金を大きく取り崩すリスクを減らせます。

ステップ4:残った金額から無理のない貯金額を決める

手取り収入と必要な支出、将来に備えるための積立額が整理できたら、毎月の貯金額を考えます。

基本的な考え方は、次のとおりです。

手取り収入 − 生活に必要な支出 − 将来の支出に備える積立額 = 貯金に回せる金額の目安

例えば、手取り収入が月30万円の場合を考えてみましょう。

以下は考え方を説明するための仮の家計例です。

項目月額
手取り収入300,000円
生活に必要な支出200,000円
年間の支出に備える積立20,000円
残りの金額80,000円

この例では、残りは8万円です。ただし、残った金額をすべて貯金に回すと、予想外の出費や自由に使えるお金が不足する可能性があります。

そのため、家計の状況に応じて、例えば5万円を毎月の貯金目標にし、残りは予備費や自由に使えるお金として確保する方法も考えられます。

実際に適切な金額は、家庭ごとの支出や貯金の状況によって異なります。まずは生活に無理が出ない金額から始め、数か月続けて調整していきましょう。

貯金額を決めるときに意識したい3つのポイント

1. 最初から高い目標を設定しない

貯金を始めるときは、できるだけ多く貯めたいと思うかもしれません。

しかし、最初から家計に余裕のない金額を設定すると、生活費が不足して貯金を取り崩すことになりかねません。

大切なのは、金額の大きさだけでなく、無理なく続けられることです。

まずは少額から始め、家計に余裕があるとわかったら少しずつ増やしていく方法もあります。

反対に、毎月の収支が赤字になっている場合は、貯金額を増やすことよりも、支出の把握や固定費の見直しを優先したほうがよい場合もあります。

2. 貯金の目的を分けて考える

貯金といっても、目的によって必要な金額や使う時期は異なります。

例えば、次のように分けて考える方法があります。

生活防衛資金

病気や失業、収入の減少など、予想外の出来事で収入や支出に変化があったときに備えるお金です。まずは当面の生活費を確保することを考え、必要額は働き方や家族構成、利用できる保障などに応じて検討します。

数年以内に使う予定のお金

引っ越しや家電の買い替え、旅行など、使う時期が比較的近いお金です。必要な時期に使えるよう、毎月の積立額を考えます。

将来に向けたお金

老後など、長期的な目標に向けて準備するお金です。近い将来に必要なお金や、生活に必要な予備資金を考えたうえで、無理のない範囲で準備していきます。

目的ごとに分けることで、貯金の使い道が明確になります。すべてを一つの口座で管理する場合でも、家計簿やメモで目的別の金額を把握しておくと便利です。

3. 収入や生活の変化に合わせて見直す

一度決めた貯金額を、ずっと変えずに続ける必要はありません。

昇給や転職、引っ越し、家族構成の変化などによって、家計の状況は変わります。

収入が増えたときには貯金額を増やせるか検討し、支出が増えたときには目標額を一時的に下げることも選択肢です。

大切なのは、家計の状況に合わなくなった目標にこだわりすぎないことです。生活を圧迫してまで貯金を続けるのではなく、定期的に見直していきましょう。

毎月の貯金を無理なく続けるための工夫

先取り貯金を活用する

毎月の貯金額を決めたら、給料が入ったタイミングで別の口座に移す「先取り貯金」も方法の一つです。

生活費として使うお金と貯金を分けておくことで、残ったお金を貯金しようとして使い切ってしまうことを防ぎやすくなります。

ただし、口座にお金を移した結果、生活費が足りなくなるようでは本末転倒です。毎月の収支を確認し、無理のない金額で設定しましょう。

貯金できなかった月があっても責めない

毎月同じように貯金できるとは限りません。

家電の故障や冠婚葬祭、医療費など、予定外の支出が発生することもあります。

そのような月に貯金額を減らしたり、積立を一時的に休んだりすることは、必ずしも失敗ではありません。

大切なのは、貯金できなかった理由を確認し、次の月以降の予算を調整することです。

予定外の支出が何度も発生する場合は、予備費や年間の支出に備える積立額が足りているかを見直してみましょう。

月に一度、家計を振り返る

貯金額を決めた後も、月に一度は収入と支出を振り返る時間を作りましょう。

確認する項目は、次の3つで十分です。

  • 予定していた貯金額を確保できたか
  • 予算を超えた支出は何だったか
  • 来月に調整したい項目はあるか

毎日の支出を細かく反省する必要はありません。月に一度、家計全体を確認するだけでも、使いすぎや予算のズレに気づきやすくなります。

家計簿をつけることが負担になる場合は、銀行口座やクレジットカードの明細を確認する方法でも構いません。自分たちが続けやすい方法を選びましょう。

まとめ|自分たちの家計に合った貯金額から始めよう

毎月の貯金額を決めるときは、収入に対する割合だけで考えるのではなく、実際の生活費や将来の予定を踏まえて設定することが大切です。

この記事で紹介したポイントを振り返ります。

  • まずは手取り収入と現在の支出を把握する
  • 固定費と変動費を分けて考える
  • 年間の支出や将来の予定も予算に含める
  • 生活に無理のない金額から貯金を始める
  • 定期的に家計を振り返り、必要に応じて目標を見直す

貯金は、金額の大きさだけでなく、生活を維持しながら継続できることも重要です。

最初から完璧な予算を作ろうとせず、まずは現在の家計を把握し、できる範囲で貯金額を決めてみましょう。

家計を少しずつ整えていくことで、日々の生活と将来への備えを両立しやすくなります。

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